2003年9月26日
華西街観光夜市

 子どもの頃、夏祭りの屋台で感じたちょっと怪しげな大人の香り。そんな濃厚な空気がいまだ漂うのが、華西夜市。18歳以上限定のナイトマーケットです。

 華西夜市がある萬華は、台北で最も早くから発展したエリアの一つ。台北最古の寺院である龍山寺や薬草を販売する青草市場、戦前からの町並みが残る番薯街など、そこかしこにどこか懐かしく、かつ雑多な雰囲気が色濃く感じられます。人々があまり飾らず、自分に正直だった時代が、いまだ息づいているよう。

 そんな空気が濃縮されているのが、ここ華西夜市。人間の三大欲望は食欲、睡眠欲、そして・・・と申しますが、それらを満たそう!満たしてあげよう!という熱気が、お客からも店側からも、むんむんと放たれています。冒頭の18歳以上限定は冗談としても、ちょっとお子様には刺激がきついお店もちらほらあるのは、事実。

 士林や饒河といった屋外式の夜市とは異なり、華西夜市は立派なアーケード付のストリート。屋台ではなく常設のお店が中心で、にぎやかな呼び込みを楽しみながら先ずは通りを往復。気に入ったお店を見つけたら、店内でゆっくり食事やマッサージ、ショッピングなどを楽しめます。屋根があるので、天気が悪い日でも大丈夫なのも魅力の一つ。

 台南担仔麺やカニ専門店、水槽がずらりと並んだ海鮮料理屋など、台湾グルメの殿堂でもある華西夜市ですが、やはり試したいのが名物である精力剤の部類。古来より中国では、ワイルドな動物の生命を体内に取り入れることにより、己も生命力をアップ。元気になろうとする医食同源の文化がありました。医療の発達に伴い、そのような習慣は下火になってきましたが、ここ華西夜市ではまだまだ健在。蛇、スッポン、サソリ、各種野生動物が檻に入れられ、注文に応じてさばかれていきます。

 蛇は体内の熱を取り去る働きがあり、ニキビや吹き出物に効果があると薦められ、菊の花と蛇のスープにトライ。蛇肉は鶏肉に似た淡白な味わいで、すいすいっと喉を滑り落ちて行きます。これならば、蛇なぞ恐れることなし!といい気分でレストランを出ると、店先ではさばいたばかりの蛇の肝を、一気飲みするおじさまが・・・。

 どうやらこれが、華西夜市の正式スタイルのようでございます。

【華西街観光夜市】
住所:台北市萬華区華西街
交通:MRT「龍山寺」徒歩10分


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