2003年9月12日
太魯閣国家公園・太魯閣渓谷

 あたたかくて、やさしい。こんな台湾のイメージを、見事に裏切ってくれるのが、ここ太魯閣国家公園。天を突くような断崖絶壁は、台湾のグランドキャニオンの別称を裏切りません。

 太魯閣国家公園の太魯閣(タロコ)とはこの地に住む原住民、タイヤル族の首長の名にちなんだもの。南北に約38q、東西に約41qの、総面積9万2000ヘクタールのこの巨大な国立公園。立霧渓河口の標高0m地点から、最高地点の南湖大山の山頂3,400mまでの距離はわずか40q。この数字だけでいかに切り立った渓谷がそびえているのか、ご理解いただけようとも言うもの。海岸に生息する植物から、貴重な高山植物まで、自然の多様さを一度に鑑賞できる貴重なエリアなのです。

 この国家公園の東側、花蓮と天祥間の断崖絶壁が太魯閣渓谷です。中央山脈から太平洋へと流れる急流が、気の遠くなるような時間をかけて大理石の岩肌を削って作り上げたこの渓谷。かつては原住民しか足を踏み入れず、野生動物の宝庫であったこのエリアも、多数の犠牲者を出して完成した東西横貫公路により、観光客が気軽に訪れられるようになりました。

 太魯閣国家公園遊客中心(ツーリストセンター)から、かつてのタロコ族の集落中心地である天祥まで約23km。大理石の岩肌をくり貫いた道路は、車がやっとすれ違える程度の狭さ。上を見れば数百メートルの切り立つ壁、はるか下には轟々と音を立てて流れる急流。まさに絶景とは、ここのこと。

 しかしこの太魯閣渓谷は、走る車の窓から眺めるのが一般的。一応、遊歩道もあるのですが、人をかすめるように走る車のおかげで、とてもゆっくりと絶景を楽しむ気分にはなれません。

 そこでおすすめしたいのが、毎年秋に開催される「太魯閣マラソン大会」。この日は車の乗り入れは一切禁止。普段は車窓から眺めるしかない絶景の中を走るコースなんてめったにないと、毎年、国内外から大勢のランナーが集結。日本でも参加ツアーを募集しているそうで、昨年は吉本の間寛平さんもフルマラソンに挑戦したとか。

 ハーフマラソンや5kmのジョギングコースもありますので、走るのが苦手・・・という方もぜひご参加ください。今年のマラソン大会は11月22日開催予定です。

【太魯閣国家公園・太魯閣渓谷】
住所:花蓮縣秀林郷富世村富世291號
交通:花蓮駅より太魯閣行きバス約1時間
HP:http://www.taroko.gov.tw/
太魯閣マラソン大会HP:http://marathon.taroko.gov.tw/


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