2003年7月30日 陽明書屋

 陽明書屋は、もともと「中興賓館」として先の蒋介石総統のために建設された、台湾で最大にして最後の総統別荘です。避暑地として使用されただけでなく、国内外のゲストを招待するときにも使用されました。

 陽明山の中興路沿いにたたずむこの建物は、2階建ての緑の要塞のよう。かつて台湾権力の中枢をになっており、一般人には閉ざされた神秘の建物でした。「中興賓館」は、民国59年(1970年)に建てられた2階建ての中国庭園式の建築です。

 1階はおもに故蒋介石総統が国外からの大統領や首相、大使などの国賓を接待する時に、またオフィスとして使用されていました。2階は故蒋介石総統の生活の場となっており、ここで夫人とゆっくり避暑を楽しんだとのこと。

 陽明書屋は15ヘクタールもの敷地を誇り、故蒋介石総統の別荘としてだけでなく、さらに国民政府の行政政策の中心ともなっていました。そのためこの書屋のセキュリティはとても厳しいものになっています。官舎や、軍事施設があるほか、警護のための衛兵が周りを巡回しており、さらに周りに張り巡らされた鉄条網がものものしい雰囲気です。

 陽明書屋は、中国国民党中央党より内政部(日本でいう内務省)に寄贈され、その後陽明山国家公園の管轄になり、一般人の参観も許されるようになりました。あなたもここで、美しい庭園建築を見ながら、書屋の歴史と文化に思いを馳せてみませんか。

【陽明書屋】
住所:陽明山中興路12號
予約電話:(02)2861-1444
入場料:50元
開放時間:火曜日〜日曜日 午前9時〜4時半
休館日:毎週月曜日(祝日に当たった場合は、翌日が振り替え休館日)
交通:バス260番に乗り、終点の陽明山で下車。ツーリストインフォメーションセンターを過ぎ中興路まできたら、左折してそこから約1.8キロ。

〔注意事項〕
1. 書屋保護のため、基本的に参観希望者はガイドについて館内を回ること。個人行動は慎むように。
2. 個人参観:午前9時と午後1時の2回。毎回50人まで。
(他の見学者とともに、ガイドについて館内を回る。)
3. 団体参観:午前10時、11時、午後2時半、3時半の4回。毎回50人まで。(参観1週間前までに要電話予約)


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