2003年7月8日 内灣

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 内灣はローカル線とホタルの町。侯孝賢監督の「在那河畔青草青(川の流れに草は青々)」のロケ地にもなった、映画の題名通り豊かな河の流れと山の緑が美しい田舎町です。

 戦前から戦後にかけ、林業や鉱山などでにぎわったこの町も、数年ほど前までは、台湾でも珍しいローカル単線を楽しむ人が訪れるぐらいのひっそりとした町に。しかし国内旅行ブームを受け、最近は「ホタルの町」として積極的にPRをスタート。台北から車で約2時間という地の利のよさから、注目を集めるようになってきました。

 確かに町を流れる油羅渓水は見事なまでに透き通り、水に足を浸すと、小魚が寄ってくる様子が見られます。ホタルの幼虫は清らかな水にしか生息しないと言いますが、この河ならばさぞかしホタルも気持ちよいことでしょう。

 取材日は最高気温が35度を超える真夏日。服のまま水に飛び込む子供たちや、岸でバーベキューを楽しむ家族づれ。じっと糸の先を見つめる釣り人などで、河はとてもにぎやかでした。

 内灣がある新竹県は、客家民族が多いことでも知られています。鉄道駅の周囲には客家の伝統的なお茶「擂茶」や家庭料理、お菓子のお店が軒を並べており、何を食べようかと楽しい目移りをしてしまうほど。

 台湾の手塚治虫とも呼ばれる国民的漫画家、劉興欽もここ新竹の出身。彼の描くレトロなおばさんや、男の子が町おこしのキャラクターとなっているようで、この町が持つのんびりと、どこか懐かしい雰囲気を演出してくれていました。

【内灣】
住所:新竹縣山郷内灣村
交通:台北より車で約2時間
列車の場合、「新竹」駅より内灣線に乗り換え。
「内灣」駅下車(新竹−竹東間は工事のため運休中)


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