2003年6月10日 端午節

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 先日6月4日(農暦の5月5日)は端午節でした。
日本の端午の節句は男の子のお祭りで、コイノボリをなびかせ、チマキを食べたりして男の子の成長をお祝いしますが、台湾の端午節は一味違います。

 台湾の端午節で代表的なイベント&風物詩は、粽、ドラゴンボートレース、菖蒲の葉、香包。これらの由来についてもいろいろな説がありますが、ここでは代表的なものをご紹介。

 むか〜しむかし、あるところに・・・いや、楚の国に政治家であり詩人の屈原さんと言う人がいました。彼はとても愛国心が強く、その強さのために当時の君主の不甲斐なさを嘆き、5月5日に川に身を投げてしまいました。彼を敬愛していた人々は、彼の遺体が魚に食われないよう竹の葉に包んだもち米を川に投じ、ボートに乗って屈原の遺体を探しました。

 結局遺体は見つからなかったのですが、この時の竹の葉に包んだもち米が今の粽、ボートに乗って探したことがドラゴンボートレースとなって今でも端午節の習慣として残っているのです。めでたし、めでたし・・・・・?

 いや、菖蒲の葉と香包はどこだって?それは別件。
農暦の5月といえば初夏にあたります。蒸し暑い日が続くと虫もたくさん出てきて、さらに伝染病にもかかりやすくなることから、昔の人は農暦5月を悪月とも呼んでいました。菖蒲の葉は魔よけになると信じられ、端午節の時に各家庭の玄関に飾られます。日本でも菖蒲湯に入ったりしますよね。また、虫よけ、魔よけのために香包も身に付けます。

 この香包、中身は香料が入っているのですが匂いはなんとも・・・香料といおうか、漢方薬といおうか・・・。

 端午節間近になると、町中至るところで粽、菖蒲の葉、香包を見かけます。粽の中身は、もち米、豚肉、栗、干しエビ、しいたけなどがメジャーな具ですが、各家庭により、栗やピーナツ、たけのこが入っていたりとバリエーションにとんでいます。

 その粽のバリエーションに負けないくらい豊富なのが、香包。一番伝統的な物は中華風の布で粽の形をかたどったものですが、最近では人気のTVなキャラクターをデザインしたものも。1つ30元くらいですから、季節物のお土産として買ってみてもいいですね。

 端午節の時期に台湾にいらっしゃる際には、ぜひ首から香包さげて粽を頬張りつつ、ドラゴンボートレースを観戦しに行ってくださいね。


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