| 2005年6月15日
第一回 典蔵淡水(台北県淡水鎮)
台湾で陶器といえば、中国茶のお道具が中心。「器を買う」なんてコーナーを作ったものの、案の定、酒器を扱うお店が見つかりません。これはいっそ、お酒にも使える茶器を紹介するかと覚悟を決めたところ、やっと見つけました!淡水に!
淡水といえば、台湾を代表する国際都市。古くはオランダ、イギリス人が、そして戦前には日本人が数多く住み、赤レンガの建物や「こばた」と書かれた古い看板など(右から読んでくださいね)、“国際都市”という呼び名は大げさなものの、異国を感じさせるスポットに出会える街であることは間違いありません。
台湾の人にとっては最も人気の国内観光地という説もあり、週末ともなると淡水河に平行するオールドストリート、通称“老街”は、人ごみでまっすぐ歩けないほど。観光客が多いおかげでしょうか、シルバーアクセサリや、エスニック服、アフリカ雑貨に伝統的なお菓子など、生活必需品ではない、趣味の商品を扱うお店も多く、おもしろいアイテムが見つかる確率が高いストリートとなっています。
陶器を扱うお店も多いのですが、こだわりの一品を見つけたいときにオススメなのが「典蔵淡水」です。味気ない大量生産品を扱うお店が多い中、「典蔵淡水」は作家モノ。しかも地元である淡水、八里を中心とする作家にこだわる、まさに地元密着型のお店なのです。行政院文化建設委員会が台湾の工芸品を扱うお店として認定した、「台灣工藝之店」にも選定されたんですよ。
ギャラリーのような外観に敷居の高さを感じる人もいるかと思いますが、アットホームな雰囲気のお店ですので心配なく。作品はスペースをふんだんに使って展示されており、時間をかけてじっくり鑑賞、お気に入りの一品を探すことができるようになっています。
扱っている作品は小さな茶杯、コーヒーカップから大皿、花瓶までと幅広く、お値段も数百元から数万元とさまざま。作家モノとしては、比較的リーズナブルな価格帯の作品が多いと思います。日本人好みのシックなデザインが多く、お抹茶にも使えそうな茶碗もありました。
うれしいのは、やわらかな女性の絵が評判の呉仲宗の作品が充実していること。他店では見かけない徳利とお猪口のセット(1,900元)を購入することができました。呉仲宗は高雄出身の陶芸家で、料理店で働く傍ら、独学で修行を積んだ苦労人です。本格的に活動をはじめたのはここ数年ですが、台北市内のセレクトショップなどで彼の作品を見ることができます。作品のモチーフとなっているふくよかな女性は、奥様がモデルだそうですよ。
「典蔵淡水」のオーナーは地元の芸術家のサポートもしており、2Fのギャラリーでは作家の個展や、陶芸教室などが開催されていることも。台湾を代表する作家がここから生まれるかもしれないと、期待させてくれるお店でした。
「典蔵淡水」
住所:台北県淡水鎮中正路168號
電話:(02)2629-6600
営業時間:15:00〜22:00(平日)、10:00〜22:00(休日)
交通:MRT淡水駅より徒歩10分
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