2005年5月5日


第一回 掌櫃酒菜茶館(台北)

台北で中国酒を飲めそうなパブは・・と考えた時に、真っ先に頭に浮かんだのが「掌櫃酒菜茶館」です。オーナーはバーテンダー出身で、お酒の品揃えは台北で1、2位を争うと評判。また、戦前の日本家屋を改造した店内は、これぞレトロの極みと言いたくなるような、茶碗に紹興酒が似合う雰囲気。中国酒が似合う空間なのです。

渡されたメニューはずっしと分厚く、お酒やカクテルの名前が何ページにも渡って続いています。カウンターの後ろに設けられた背の高い棚には酒瓶がずらりと並び、トップクラスの品揃えという噂を裏付けてくれています。

しかし・・・案の定、ありません。中国酒が。同行者も巻き込んでメニューを何度も読み直しても、無いものは無い。甘口の紹興酒に合いそうな塩味系客家料理や台湾式家庭料理が自慢だと言うのに、メニューの大半は甘口のカクテル。台湾生ビールがあるのはうれしいのですが、油をたっぷり使う中華系の料理には、さっぱりと油を洗い流してくれる高粱酒のような蒸留酒がオススメなのです。ロシア産ウォッカはあっても、台湾産ウォッカ、高粱酒が無いというのはいかがなものか・・。

と、いうわけでプロジェクト始動。リクエストに応えたカクテルを作ってくれると聞いていたので、「高粱酒ベースのカクテルをお願いします」と女性スタッフに頼んだところ、案の定「え?」と問い返されました。真顔で。

改めて頼んだところ、カウンターでスタッフ同士しばし相談。そして、高粱酒はクセが強いからカクテルには向かない。だから作れないと、つれないお返事。そこをなんとかするのがバーテンダーの腕でしょうと思いつつ、レモンやライチリキュールとあわせると美味しいよと頼んでも、そっけない反応。しかたなくロックを頼みましたが、高粱酒の銘柄もこちらが聞くまで教えてくれず、あぁ中国酒ってと、改めてその不憫な状況に涙するばかりです。

誤解されないようお断りしておきますが、中国酒以外に関しては、「掌櫃酒菜茶館」はピカイチのお店です。ビールをグラスに入れたまま放っておくと、ギンギンに冷えたグラスに注ぎなおしてくれたりと、サービスよし、料理もよし、お酒の種類も豊富で、酒飲みの支持が高いお店なのですが・・。

「中国酒好きなら、これはいかが?」と勧めてくれた『豚足の紹興酒煮』をツマミに、高粱酒をすすりつつ、このプロジェクトの前途多難さに思いがめぐるのでありました。

掌櫃酒菜茶館(お店のより詳しい情報はこちら
住所 台北市建国南路一段252巷3號
アクセス MRT忠孝新生駅または大安駅からタクシー約5分
電話 (02)2708-0777
営業時間 15:00-3:00

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