中国酒の歴史は古く、4000年以上の歴史があるとも言われています。


医術と健康の神様をまつる保安宮(台北)で出会った神様。肝臓をお守りくださいますように・・

古くは権力者、神にささげる飲み物として珍重されており、殷(紀元前2000年〜1100年頃)や周(紀元前1100年頃〜770年)の時代の青銅製酒器が発掘され、故宮博物院にも数多く展示されています。 現在でも1万銘柄を超える銘柄が造られており、中国は世界でも有数の酒大国なのです。

一方、台湾で本格的な酒造りがスタートしたのは、20世紀に入ってから。長らく政府による専売が続いたためか、人口の違いか、(正確にカウントしたわけではありませんが)銘柄数は百にも達していないのではないかと思います。

酒飲みにとっては悲しい状況にあるわけですが、この数なら全銘柄制覇も夢ではないかと、かえって闘志がわいてきたりも。

このコーナーでは中国酒をご紹介していくと同時に、お酒に関するよしなきことを、つれづれに綴っていきたいと思います。

【第一回:中国酒の基礎知識】

■ちゅうごく-しゅ【中国酒】 三省堂提供「大辞林 第二版」より

中国特産の酒。醸造酒・蒸留酒、また混成酒があり、醸造酒では紹興酒、蒸留酒では茅台(マオタイ)酒などが有名。

と、大辞林も説明するように、中国酒は穀物を原料にした醸造、蒸留酒が中心。
大きくは、以下のように分類されます。(写真は台湾の代表的な銘柄です)


1.黄酒(ファンジュウ)  
種類:醸造酒
原料: もち米、うるち米、キビなどの穀物
アルコール度数: 20度前後
色: 赤、黒、琥珀色など


最も一般的なお酒です。正確には中国の紹興地方で醸造された黄酒を「紹興酒」と言うのですが、台湾でも中国でも、甘口の黄酒を「紹興酒」と名乗らせることが多いようです。

埔里 紹興酒
2.白酒(バイジョウ)  
種類: 蒸留酒
原料: 高粱(コウリャン)、とうもろこし、小麦、豆、米などの穀物
アルコール度数: 30〜60度
色: 透明

ウォッカを連想させる、透明でアルコール度数が強いお酒です。独特の香りがあるため苦手な方も多いよう。台湾の宴席で乾杯用に使われるのが、この白酒。特に金門島産の高粱酒が、ブランド品として人気です。

金門高粱酒
3.果酒(ゴウジョウ)  
種類: 醸造酒
原料: ブドウ、りんご、あんずなどの果物
アルコール度数: 14〜20度
色: 赤、白、琥珀色など

いわゆるワインです。赤ワインは紅酒、白ワインは白酒と呼ばれます。メニューに「白酒」とある場合、おしゃれなレストランでしたら白ワイン、庶民的なお店でしたら高粱酒がでてくることでしょう。

特級□瑰紅酒
□=王+攵
4.白蘭地(バイランディ)  
種類:蒸留酒
原料:ブドウ、りんご、あんずなどの果物
アルコール度数:40度前後
色:琥珀色、赤など

台湾のお酒ではダントツの高値を誇りますが、外国産に押され、存在はかなり薄い模様。結婚式や会社のパーティーなどで、時折見かけるレアな存在です。

玉台白蘭地
5.薬酒(ヤオジョウ)  
白酒、黄酒などに、漢方薬の素材を漬け込んで造ります。

スッポン、トカゲなど滋養強壮作用があると考えられている動物を漬け込むこともあり「強精補酒」と呼ばれることもあります。

疲れたときにはこの一本!と、主におじさまたちに愛飲されている模様。コンビニでも購入できますが、エキスではなく本物のいろいろなモノを漬け込んだヤツが欲しいという方は、迪化街などの漢方店、または華西街観光夜市へ!


竹葉青酒
6.清酒(チンジョウ)、濁酒(チョウジョウ)  
日本に統治された時代がある台湾では、米を原料にした清酒、いわゆる日本酒の醸造も盛んです。

また原住民の村では、製造時にもろみをこし取らない濁酒、日本のどぶろくに近いお酒も小規模ですが造られています。

よく見かける『米酒』は、料理酒がメイン。米が原料だから清酒だろ、と間違って買わないようにご用心を。

台湾焼酒(清酒)
7.○酒(ピージョウ)  
暑い夏には必須のビール!台湾を代表する銘柄『台湾○酒』は、味も薄めで物足りなさを覚えることもあったのですが、新登場の『台湾○酒・生(生ビール)』や『台湾○酒・金牌(ラガータイプ)』はコクもあり、日本人好みのテイスト。ぜひ飲み比べてみてくださいね。

油が多く、濃い味つけの料理にマッチするようにと、中華圏ではさっぱりした薄味ビールが好まれるようです。最近ではビールそのものの味にこだわる人も増えてきたため、味にもバリエーションが出てきました。これからが楽しみな分野です。○=口+卑

台湾○酒

各お酒についての詳しい情報は、追って更新して行きますのでご期待ください。
さーて、どれから飲もうかな・・

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