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樂埔町

樂埔町

 

カテゴリ 西洋料理
住所 台北市大安區杭州南路二段67號
アクセス MRT古亭駅6番出口より徒歩約3分
電話 02-2395-1689
定休日 無休
営業時間 月~日:11:30-22:00
ランチ:11:30-14:30
ディナー:18:00-22:00
WEB http://www.leputing.com.tw/
カード OK

英語メニュー MRT 5分 予約推奨 カードOK [記号説明]

100年の歴史を持つ文化財で味わう新味覚

 古亭エリアの杭州南路、潮州街沿い一帯には歴史ある建物が数多く残っており、古い台北の街の雰囲気を感じることができます。「樂埔町」はそんな場所にあり、秘密めいた日本建築と庭園は、多くの人の興味をそそります。「樂埔町」の建物は錦町日本宿舍として使用され、1922年には林業について統括する林務局の官員所として使用されました。その後、管理者のいない期間が続き、荒廃していましたが、2013年に台北市文化局がこの建物の歴史的価値を重視し、「立偕生活文化團隊」に依頼しこの100年近くの歴史を持つ貴重な建物の修復改築を行いました。

 「楽埔町」という名前には「楽しさ」と「肥沃な土地」という意味があり、美しく、アーティスティックな場になるようにとの願いが込められています。歴史ある家屋のそのままの趣を大切にすることを前提に、日本式建物の伝統や厳かな雰囲気に現代のアイデアを加えた空間デザインになっています。食と色彩の美によって、歴史的建築に新たなる命が吹き込まれました。

 元の空間をできるだけ利用しながら、レストランエリアと台湾のアートを紹介する展示エリアが設けられました。アーティスト曾啟雄氏の植物を使った手染めの工芸品が展示されており、庭園の植物も同じテーマで植えられています。建物全体が生命力に満ちた色彩で彩られています。

台湾食材と和風フレンチのフュージョン

 「樂埔町」ではウズラ、チェリーバレー種鴨、牛ヒレ肉、いくら、アカエビ、海産魚など台湾各地の季節の食材をメイン食材に取り入れるのはもちろん、台東池上産のグランプリ米など、品評会で受賞するような高品質な農産物もふんだんに取り入れています。台湾の厳選食材とフランス料理、日本料理の緻密な技がフュージョンした「和風フレンチ」が、当時の高級料理を思い起こさせます。

 メニューは季節によって変わり、自然や節気を大切にする東方文化を取り入れています。夏のメニューは「耘夏」をテーマに、コースをデザインしています。今回紹介するコースは「臺灣番鴨富當令鳳梨‧洛神」(2,000元/人)です。シェフが一品一品に込めた真心と、料理とアートの融合を思う存分楽しむことができます。

夏荷露珠 かんぱちと酒ゼリー、ワサビクリーム添え

 蓮の葉を象った皿の上に、旬のカンパチやブリと、ラディッシのピクルスを盛りつけています。素材本来の新鮮なおいしさが味わえるように、清酒と昆布の出汁で作った水晶のようなゼリーがソースになっています。ほんんりスモークの風味を帯びた夏らしい一品です。

柔順富麗 豆腐団子と干し貝柱のうなぎソースがけ

 苗栗縣の職人が作る絹ごし豆腐に、干し貝柱の旨味を加え、さらに炙った香りが香ばしい夏の代表格、鰻を合わせています。紅ショウガ、百合根、そして品評会でグランプリに輝いたこともある嘉義縣産のからすみをトッピングしています。なめらかな食感に海の味わい、そしてそれぞれの食材の甘みの余韻が口の中に広がり、一度食べたら忘れられないほどの美味しさです。

節氣小滿 季節の海藻ソースの野菜サラダ

 夏は万物成長の季節。そんな季節感をそのままテーブルの上に表現した料理です。地元産の野菜をふんだんに使っており、キャベツや芽キャベツのほか、「晚香玉筍」と呼ばれる変わった食材も使われています。これは夜来香のつぼみと茎の部分なのだとか。海産魚も加え、自家製の海藻バターで味付けしています。濃厚で様々な味わいが広がります。

台湾鴨とパイナップル、ローゼルソース

 メインディッシュは台湾食材が凝縮されています。台湾産の鴨の胸肉を低温の油でゆっくりと調理するフランス料理の技法を用いてコンフィにし、台湾鴨特有の香りと肉汁を閉じ込めています。合わせるのは、自家製ドライパイナップルで、今の時期はミルクパイナップルと呼ばれるまろやかな酸味の品種を使用しています。ドライパイナップルはその時期に一番おいしい品種を使用します。さらにローゼルソースを合わせ、淡い酸味がやわらかな鴨肉の旨味を引き出していて、台湾の自然界の旨味を思う存分楽しめます。

節氣芒種 土鍋炊き込みご飯

 厳選した台東産のグランプリ米を土鍋で炊いています。葱油、筍、きのこ、ラードと「白曝蔭油」というとろみ醤油で作ったシンプルな特製ダレで調味されいます。どこか懐かしさを感じさせてくれる土鍋ご飯です。テーブルに運ばれてくるときには風呂敷で包まれており、まるで田園の中にある古い家をイメージさせます。ふっくら炊きあがったご飯の美味しさには感激です。

夏耘 マンゴー甘酒とマンゴーシャーベット

 台湾の果物の代表と言えばマンゴーです。パティシエは台湾の夏の果物、マンゴーを取り入れたデザートをサーブしてくれました。酒麹で作ったなめらかなアイスクリームと合わせています。青マンゴーを液体窒素で急速冷凍したシャーベットが、夏の夜の食事に涼を添えてくれます。

ゴボウ煎茶

 コース料理と一緒にサーブされるゴボウ茶は、台湾の農産物の品評会で神農獎という賞を受賞した有機ゴボウを使用しています。低温でじっくりと煎って、甘く、洗練された味わいに仕上げており、爽やかで濃厚な香りが楽しめます。栄養素や風味がそのまま詰まったゴボウ茶は、大満足なコース料理の締めくくりにぴったりです。

ミニ情報

  • コースメニュー(最低消費:ランチ 1,080元/人、ディナー 2,000元/人)
  • 10%のサービス料が必要です。
お店からのメッセージ
樂埔町

「楽埔町」は東方文化の自然や季節を重んじる観点を料理の中に取り入れ、食事の中に知識と哲学を溶け込ませています。特に今の季節の料理は、明るくて華麗で、豊かな内容で、楽埔町ギャラリーの、深い緑や、あでやかな赤色の植物染めスカーフとも共鳴し合っています。楽埔町を訪れれば、五感すべてで季節の美しさを体験していただけます。

記者コメント

 悠久の時を超えた楽埔町の日本式家屋は、ほぼ完全な状態で保存され、さらに新たな文化のエッセンスを加え今改めて命を吹き込まれました。台北の歴史を語り継ぐだけでなく、料理を通じてきめ細やかなもてなしの心も感じられます。楽埔町を訪れて、時空のトンネルをくぐり、食の宴を堪能してみませんか。(記者:Elisa)

最終更新:2018年08月23日

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