香港九記海鮮餐廳

シャングァンジョウジハイシェンツァンティン

香港九記海鮮餐廳

 1985年にオープンした老舗レストラン。オーナーは台湾の数々の有名レストランの礎を築いたシェフで、伝統的な広東料理へのこだわりを持っています。良質な材料と丁寧な技術、手間をかけた調理で海鮮料理をはじめとする本番の香港の味は多くのファンを作り、いつも賑わっています。

日本語を話すスタッフがいます。日本語のメニューがあります。MRTの最寄駅から徒歩10分程度で行ける範囲。予約して行くことをお勧めします。クレジットカードが使えます。 [記号説明]

カテゴリ 広東料理
住所 台北市中山區長春路104號
アクセス MRT松江南京駅から徒歩約10分
電話 02-2542-4278 / 02-2541-0546
営業時間 11:00-14:00 17:30-22:00
定休日 旧正月の元日
WEB -
標準予算 一人500元程度
備考 クレジットカード可(VISA、MASTER、JCB)
席数:約120席
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着実に続く老舗広東料理レストラン

香港九記海鮮餐廳の外観 香港九記海鮮餐廳は、長春路と新生北路の交差点にあります。特別に人通りの多い賑やかな場所にあるわけでもなく、輝くような派手な外観でもなく、興味を引く宣伝が行われているわけでもありませんが、1985年にオープンした老舗レストランです。40年以上の経験を持つ広東料理のシェフ何沛源さんを筆頭に、最高の素材と料理技術により、たくさんのお客様を惹きつけ、口コミで広がり、多くの人が常連となっています。

(取材:Eleanor Ho)

オーナーはいくつもの有名レストランの礎を築いたシェフ

香港九記海鮮餐廳の店内
香港九記海鮮餐廳の店内
香港九記海鮮餐廳の店内

 香港人シェフの何沛源さんは、30数年前に台湾に招かれて、龍都酒樓、老爺酒店(ホテル・ロイヤル・タイペイ)、喜來登飯店(シェラトンホテル)、寒舍食譜などの多くの有名ホテルやレストランのシェフとして活躍してきました。経験豊富で、その技術の素晴らしさは言うまでもありません。何沛源さんの妻であり女将さんの林さんによると、何さんはまるで道を切り開く先駆者とのことです。有名レストラン草創期の貢献者であり、たくさんの弟子達を育成して独立させていて、誰もが納得する腕前で、業界内でも広く絶賛されています。何さんは1987年から九記のシェフとなっています。現在ではすでに第一線からは退いて料理顧問となっていますが、よくお店に来て技術指導をして、自分が伝承してきた本場の香港の味を、育成した台湾人シェフの手に引き継いで、その変わらぬ美味しさが保たれています。

腕の確かなシェフ

 何さんが手がける九記海鮮は、香港風味にこだわりを持ち、たくさんの台湾人のファンを得ることに成功しました。多くの常連さんは子供の頃から大人になるまで長く通っています。2世代家族が3世代になって来店している方も多く、家族での食事会や宴会など、お店はいつも多くの人で賑わっています。女将さんによると、毎日のように来店するお客もいて、それでも飽きることがないそうです。故郷の味を求める香港人客、美食に対して要求の高い上海人客、多くの有名人、食通の方達なども集まっているのだそうです。例えば、台湾の新聞会社の一つである民生報の王效蘭さん、美食評論家の胡天蘭さん、美食達人の徐天麟さん、芸能人のJulieさんなど、みなさんお店の常連客で、大スターの劉德華さんも来店したことがあります。

 九記の成功の秘訣は、まさに「こだわり」です。女将さんによると九記をこうして続けられているのは、何オーナーの腕前のおかげであり、見た目、香り、味を重視し、美しく盛り付けるだけでなく、材料に手を抜くことはなく、いつもお客さんの立場で厳しくチェックし、食材は最高級の素材だけを使い、調味料も有名メーカーのものを指定し、他のメーカーのものを使用することはないので、味にむらが出たり、一定のレベルを失うことはありません。

 伝統的な広東料理へのこだわりと、それを伝承する使命感により、何沛源さんは、新唐人亞太テレビ局で好評価を獲得し、2012年に開催された第5回世界中国料理人大会アジア太平洋区の第1回戦に招待され、広東料理チームのゲストとして、最高の料理技術を披露しました。何沛源さんに教え込まれてきた九記の副料理長である羅綜益さんは、大会の中でその素晴らしい才能を発揮し、アメリカニューヨークでの世界決勝戦に台湾代表として参加する座を獲得し、台湾から3人しか選ばれないという難関を見事に突破しています。

 九記では単品、コースメニューはもちろんですが、月曜日から金曜日までお手軽なビジネスランチも提供しています。龍膽石斑、生抽煎草蝦、蕎頭咕嚕肉を固定メニューとして、鬼馬蠔皇牛肉片、鹹蛋蒸肉餅、南乳炸雞翅など30種類のメニューの中から2種類を選択できます。日替わりスープ、ご飯、デザートスープがセットになっていて、値段は1,180元。2~4人でシェアできますよ。

おすすめメニュー

生抽煎草蝦/海老の醤油炒め (55元/約40g)

生抽煎草蝦/海老の醤油炒め生抽煎草蝦/海老の醤油炒め

 お店の看板メニューは、やはり新鮮な海鮮料理で、その中で最も人気があるのがこの料理です。「生抽」とは薄口醤油のことで、見た目は赤褐色ですが、色は薄く、濃い味がするので調味料として用いられ、一方「老抽」は、色が濃く、味が薄く、主に色付けに使われます。女将さんによると、愛される美味しさを作り出すには、大きさがちょうど良く新鮮な草蝦(手長蝦)を厳選し、まず背わたを落として、腹部から軽くナイフを入れ、熱い油で丸くなりふっくらするまで焼き、醤油の香りをたっぷりと吸わせます。光沢あるオレンジ色で見た目も華やかで、外はパリッと中はふんわりとした海老はほぼまるごと食べることができて、濃厚な良い香りでご飯にもとても良く合います。

清蒸筍殼魚/筍殼魚の姿蒸し (75元/約40g)

清蒸筍殼魚/筍殼魚の姿蒸し清蒸筍殼魚/筍殼魚の姿蒸し

 九記で見逃せない海鮮が「清蒸筍殼魚」です。この魚は形が筍の皮に似ていることから筍殼魚と名付けられました。日本ではマーブルゴビーと呼ばれます。ハゼのような淡水魚で、ベトナム、マレーシア一帯の水が綺麗なところに生息しています。一斤(600g)以内のものが最も美味しいのだそうです。

 蒸し魚は見た感じ簡単そうですが、ちょうど良い具合に蒸し上げるのはかなりの腕が必要で、さらに香港人の蒸し魚への要求はとても高いので、まさにシェフの腕の見せ所となります。活き魚をその場ですぐに蒸し、できあがる直前にネギと生姜を乗せ、熱い油をまわしかけてネギの香りを引き立て、最後にもう一度醤油をかけるとできあがりです。テーブルに運ばれると、真っ白な魚の身は、しっとりした肉質で、口に入れるとすぐにとろけ、さらにほんのりと甘みがあり、美味しさが口いっぱいに広がります。


當紅脆皮鶏/鶏の丸揚げ (460元)

當紅脆皮鶏/鶏の丸揚げ當紅脆皮鶏/鶏の丸揚げ

 九記では「當紅脆皮鶏(鶏の丸揚げ)」もとても人気があります。女将さんによると、食肉用の鶏は軟らかすぎて闘鶏は硬すぎるので、2斤半(1500g)ほどの放し飼い鶏を厳選しています。肉質が甘く適度な歯ごたえなのだそうです。まずは鶏をまるごとオリジナルのタレで火が半分ほど通り、味が浸み込むまで煮込み、その後吊り下げて風をあてながら鶏肉を乾かせて一晩置くと、さらにもちっとした弾力が出ます。翌日の朝、まず一度油で揚げてから冷まし、お客様からの注文を受けてから、再度油で揚げます。このような手間をかけることにより、皮がカリッと肉汁たっぷりの鶏ができあがります。一度食べると忘れられなくなりますよ。

魚香茄子煲/茄子とミンチ肉の煮込み (280元)

魚香茄子煲/茄子とミンチ肉の煮込み魚香茄子煲/茄子とミンチ肉の煮込み

 よく見かける魚香茄子煲(茄子とミンチ肉の煮込み)ですが、九記のシェフの手にかかるとまた違った風味が引き出されています。シェフはまず茄子を油で揚げ、しいたけ、ミンチ肉、ニンニク、唐辛子で香り付けし、甘辛い風味を出し、さらに茄子を入れて混ぜ炒め、できあがったらきざみネギをかけます。最も特別なのは鰹節がかかっていることです。ゆらゆらと踊る鰹節は食欲をそそり、女将さんは笑いながら「鰹節の香りが、まさに九記バージョンの魚香(魚の香り)なんですよ!」とおっしゃっていました。


臘味韭菜炒飯/広東風ニラチャーハン (220元)

臘味韭菜炒飯/広東風ニラチャーハン

 

臘味韭菜炒飯/広東風ニラチャーハン

 香港式の臘味(ソーセージや燻製肉など)はとても有名で、九記の「臘味韭菜炒飯(広東風ニラチャーハン)」は見逃せません。九記では、蒸したレバーソーセージと燻製ソーセージとベーコンを細かく切り、ニラと一緒に強火でさっと炒めています。これぞまさに香港の家庭の味ですよ。

 チャーハンがテーブルに運ばれると、良い香りがいっぱいに漂い、ベーコンの赤、レバーソーセージの黒、ニラの緑、ご飯の白、卵の黄の組み合わせはとても色彩豊かで、食欲が沸いてきます。強火でさっと炒めているので、チャーハンがパラパラで一粒ずつがはっきりとしており、ニラの香りと臘味の甘みがちょうど良く合っています。

ミニ情報

シェフ 莊文昌さんからのメッセージ

 シェフは皆経験豊富で高い技術を持ち、最高の素材を厳選していますので、本場の香港料理をお楽しみ頂けます。みなさまのお越しを心より歓迎いたします。

記者コメント

記者 本物の広東料理が食べたくなったら、わざわざ香港まで行かなくても、台北の九記にぜひ行ってみてください!ここでは、シェフによる最高の料理を楽しめ、さっと出来る炒め物にしても、じっくりと手間ひまかけて作られる料理にしても、どちらも満足の美味しさで、店内の海鮮料理はここでしか味わえないものですよ。ぜひ食べに来てくださいね!

(Eleanor Ho)