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新北市立鶯歌陶瓷博物館

新北市立鶯歌陶瓷博物館

 鶯歌陶瓷博物館は台湾の陶芸の歴史と技術を今に伝える博物館。工夫を凝らした館内展示はどれもこれも興味深いものばかりです。また、史料や美術品の鑑賞だけでなく実際に自分で陶芸を体験することもできますよ。

カテゴリ みどころ
住所 新北市(旧台北縣)鶯歌區文化路200號
アクセス 台湾鉄道鶯歌駅から徒歩約10分
電話 02-8677-2727
定休日 旧暦の大晦日、元旦、毎月第一個月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)、選挙の日、台風など政府指定の自然災害日
営業時間 火曜日~金曜日 9:30-17:00 / 土・日曜日 9:30-18:00
WEB http://www.ceramics.tpc.gov.tw/zh-tw/Home.ycm
カード

[記号説明]

陶芸のふるさと「鶯歌」

 鶯歌は、台湾で陶芸といえば鶯歌といわれるほど陶芸が盛んな街です。鶯歌は台湾の陶磁器生産の先がけとなった地区ではないものの、台湾の陶磁器産業発展において大きな役割を果たしてきました。

 清の時代以来、鶯歌の人々は自らの手と鶯歌の土壌を駆使し、様々なものを作り出してきました。この台湾の貴重な陶芸文化を後世に残し、さらに発展させ、国際交流の促進を促すため、1990年に鶯歌陶瓷博物館が設立されました。博物館では、台湾の陶芸の歴史や伝統的な製作過程を学ぶことができるほか、美しい陶芸品の観賞や、実際に陶芸を体験することもでき、様々な角度から陶芸を楽しめる場所となっています。

文化に親しみ、陶磁器芸術を楽しむ

 新北市鶯歌陶瓷博物館はグレーを基調とした鉄骨の建物で、天井は高く、一面に張り巡らされたガラスからは外の景色が一望できます。館内は独特なデザインながらすっきりと開放的で、窓から降り注ぐ太陽の光と影は日の傾きとともに移ろい、館内を様々な角度から照らします。穏やかで広々とした空間で佇んでいると時間が経つのも忘れてしまいます。

 館内は地上3階、地下2階が展示空間で、常設展示区は「台灣傳統製陶技術(台湾の伝統的な陶芸技術)」、「台灣傳統陶瓷發展(台湾陶磁器の発展)」、「鶯歌陶瓷發展(鴬歌と陶磁器の発展)」、「紀元前/原住民時代/現代陶藝(先史の台湾/原住民/現代それぞれの陶磁器)」、「工業和精密陶瓷(工業と精密陶磁器)」の5つのテーマに分かれています。常設展示区では私たちの日常生活には欠かせない陶磁器の進歩について学べ、陶芸品の実用性や芸術性を深く知ることができます。
 1階にある陽光特展室と3階にある特展室では不定期で様々なテーマの芸術品や国内外の大型展示品が展示されます。ここでは自然光の差し込む中で芸術品を観賞する形式になっており、自然と芸術の美を感じられます。このほかにも、館内には児童体験室と陶芸研究室があり、芸術品を観賞した後は自分で作製することができます。歩きつかれた場合は地下1階と3階にカフェがあるので、のんびりと休憩するのもいいですね。

便利なサービスカウンター

 まず館内に入るとドアの左側に楕円形のカウンターがあります。ここはサービスカウンターで、館内の資料が置いてあるほか、分からないことはスタッフが親切に応対してくれます。また車椅子やベビーカーの貸し出し、ガイドツアーの申し込みもここで行われます。

 その他にも英語、日本語、中国語など5種類の音声ガイドの貸し出しもあります。これはパスポート、パスポートのコピー、ホテルの鍵のいずれかを預けることで無料で借りることができます。館内をめぐりながら、展示品の番号を音声ガイドに入力すると詳しい解説を聞けるのでより深く展示品について理解することができますよ。サービスをうまく利用して博物館をさらに楽しみましょう。

 サービスカウンターの正面にはロッカーがあり、ここで荷物を預けることができるので身軽な状態で芸術品観賞ができます。また、よく見るとそれぞれのロッカーには違った模様が描かれており、こんな所にも美しい芸術作品を見ることができます。博物館の細部にまでこだわった設計が感じられますね。ロッカーは無料で、使用する際はまず50元コインを入れますが、戻ってくる仕組みになっています。

陶磁器の世界へ―常設展室

 館内の常設展室は「台灣傳統製陶藝術」、「台灣陶瓷發展」、「鶯歌陶瓷發展」、「史前/原住民/現代陶藝」、「工業與精密陶瓷」の5つのテーマに分かれています。それぞれの展示区は様々な装置が置かれていたり、窯などがあったりと、より一層理解しやすいように工夫がされています。

台灣傳統製陶藝術(台湾の伝統的な陶芸技術) 105展示室

 1階にある105常設展室は長い窯の道や燃料走道などを抜け、ゆっくりと過去へさかのぼっていくように伝統陶芸製作の年代へといざないます。土から形を作り、装飾を施し、釉薬をかけ、焼成し、最後に美しい陶芸作品となる過程を学ぶことができます。

台灣陶瓷發展(台湾陶磁器の発展) 201展示室

 2階にある201常設展室では台湾の陶磁器に関する過去から現在までの長い発展過程をみることができます。この展示室ではたくさんの歴史写真や史料をつかって文物の説明がされており、また年代表記や地図などもあり、とてもわかりやすくなっています。このほか、室内には媽祖、關公、土地公などの神様が奉られていて、台湾における信仰と陶磁器の密接な関係を知ることができます。また台湾の伝統建築やキッチン用品なども展示され、陶磁器は美術品というだけでなく、当時から人類の生活においてなくてはならない実用品であったことも分かります。

鶯歌陶瓷發展(鴬歌と陶磁器の発展) 202展示室

 202常設展室では古い木々や町並みなどが残り、台湾の陶磁器工業発展を担ってきた鶯歌鎮について学ぶことができます。鶯歌の発展には200年余りの歴史があり、鶯歌における陶磁器発展の重要人物についてや電車・鉄道などに関する資料を見ることができます。この展示区には様々な種類の鶯歌で生産された陶磁器芸術品が展示されています。光を通すほど薄く外側が透けて見える美しい絵柄のお碗や虫眼鏡でないと見えないほどの小さな字が彫られた芸術品など驚くような作品をみることができます。

史前/原住民/現代陶藝(紀元前/原住民時代/現代それぞれの陶磁器) 203展示室

 203常設展室では紀元前、原住民時代、現代の陶磁器が展示されています。淡い光の中に展示された様々な年代の陶磁器を見ているとまるで考古学者になったかのような気分になります。昔の陶磁器は人類の日常生活用品に過ぎませんでしたが、展示されている様々な形の陶磁器からは人々が持っている美的センスを窺い知ることができます。

工業與精密陶瓷(工業と精密陶磁器) 204展示室

 陶磁器は日常生活用品として作られただけでなく、芸術作品としても発展し、また現代工業社会に大きな貢献をしてきました。204常設展室では各種陶磁器が生活周辺の工業材料にかえられたり、現代の科学技術文明にどんな影響を与えてきたかを知ることができます。「e陶瓷」は人類の生活をより便利なものにしました。今日の薄く小さく軽い携帯電話は精密陶磁器の貢献によるものですし、陶磁器聴診器などの医療設備にも使われ、現在の医療発展にも貢献しています。

児童体験室と陶芸研習室

 様々な陶磁器作品を鑑賞した後は何か特別な記念品を持ち帰りたいと思いませんか?ここでは自分で陶芸作品を制作することができますよ!地下2階にある陶芸研習室では陶芸に興味がある方に体験してもらえる設備が整えられています。また不定期で各種陶芸に関して学べる教室も実施されています。陶芸師の指導の下、自分で陶芸作品を作り鶯歌旅行の忘れられない記念品にしてはいかがでしょう。

陶藝研習室/陶芸研究室  材料費:100元 窯焼き費:150元(当日のチケットで50元割引できる)

平日:10人以上の団体限定で受け付け(毎回90人まで)
土曜、日曜、祝日の午後に実施:当日各部の開始時間の30分前に受付にて申し込みをし、参加してください。
体験時間:土、日曜日 14:00-15:00/15:30-16:30
申し込み場所:地下1階の総合受付

 子供連れの方のために地下1階には児童体験室があります。ここは壓印區、陶樂器區、主題區、陶燈區と分かれています。陶樂器區では陶磁器から作られた笛や太鼓などの楽器をつくることができ、子供たちに遊びながら陶磁器の素晴らしさを知ってもらうことができます。中ほどには様々な絵柄がある大きな壓印區があり、陶土を押し付けて簡単に美しい絵柄の作品を作ることができます。このほか、毎月テーマを変えて様々な教室が開かれ、子供たちは「土」に秘められた可能性を発見し、豊富な想像力でのびのびと陶芸作品と親しむことができます。

兒童體驗室/児童体験室  材料費:100元 窯焼き費:150元(当日のチケットで50元割引できる)

対象:4〜10歳の児童
平日:10人以上の児童団体限定で受け付け(毎回30人まで)
土曜、日曜、祝日の午後に実施:児童は当日受付にて申し込みをし、参加(要保護者同伴)
受付時間:土、日曜日 14:00-15:00/15:30-16:30
申し込み場所:地下1階の総合受付

ミュージアムショップ 文化商品概念店

 博物館で様々なことを学び、観賞し、きっと忘れられない思い出と陶芸の美に巡り会えたことでしょう。この感動を友人と分かち合ったり、思い出を自宅へ持ち帰りたくはありませんか?それならぜひ陶瓷藝術園區にある文化商品概念店を訪れてみてください。陶芸家が心をこめて作った陶磁器の装飾品や生活用品などが販売されています。どれも個性的で美しく、つい買いたくなってしまうものばかりですよ。

ミニ情報

  • 土・日限定で博物館入場券と三鶯休日文化バス(博物館や鶯歌駅から三峡や鶯歌の各地を回るバス)の乗り放題券がセットになった一日券(99元)があります。(2010年1月現在)
お店からのメッセージ

 新北市立鶯歌陶瓷博物館は陶磁器の専門博物館というだけでなく、ガラスを多く利用した特徴的な建物で地域のランドマークとなっています。館内には鶯歌の陶磁器にまつわる歴史の紹介や世界各国の芸術作品などが展示され、さらに製作体験ができたりと楽しめます。ゆっくりと館内を巡っていろんな角度から陶磁器の良さを感じてください。

記者コメント
新北市立鶯歌陶瓷博物館

 鶯歌は台湾でも有名な陶磁器工業エリアで、陶磁器に関する高い技術や伝統文化を有しています。これらが歴史の流れの中で消え去ることなく、後世に伝えるために鶯歌陶瓷博物館は誕生しました。多くの人々が陶磁器について理解を深め、鶯歌の美しい陶磁器芸術の世界を見ることができるようになりました。この博物館に込められた願いは永久に消えることのない窯の炎であり、貴重な伝統工芸を残していこうとする鶯歌の光となっています。(李小姐)

最終更新:2013年12月09日

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