オフィスビルに隠された美味しさ 天香回味養生煮(敦南店)は台北市の金融の中枢、敦化南路に位置する36階建の敦南摩天楼ビルの中にあります。ここは2007年5月に1〜3階がバラエティ豊かな摩天美食広場に改装され、ビジネスマンや外国から派遣されてきた駐在員に重宝されています。天香回味はこの美食広場の目玉とも言えるお店です。食事の時間になると、ホワイトカラーの人々が次々に訪れ、席はあっという間に埋まってしまいます。
(取材:王小姐)
はるかなるモンゴルの風情 重厚な中国宮廷式の門をくぐると、中国の帝王を象徴する生き生きとした「龍」の壁画が目に飛び込んできます。塞外民族の伝統衣装に身を包んだホールスタッフが、低い音色の銅鑼を鳴らして私たちを歓迎してくれました。見上げると、天井には凛とした威厳を湛える「皇帝龍」の象嵌が迫力十分、まるで古代中国で行幸に出向く帝王になり、文武隊に歓迎されるかのような幻想の世界です。 朗らかで落ち着いた色遣いに、大きな塞外の風景画がコーディネートされ、棚には塞外民族の豪快な酒壺が展示されています。いろいろな野生動物の名前が付いた個室に本格的な伝統の味が、草原の風景と融合した空間が、私たちを数千里も先のモンゴル草原へ連れて行きます。天香回味敦南店を形容するには、美食と美しい景色という言葉がぴったりでしょう。 敦南店はベジタリアンの方のために、ベジタリアン用ヘルシースープも開発しました。68種類の特殊な生薬を煮込んだスープの味は一般のスープに劣ることなく、野菜の新鮮な甘みがたっぷりです。また、敦南店では多くのビジネスパーソンのニーズに応えるため、2〜5人用のセットメニューも展開しています。2人だけで訪れても、最低限の予算でパーフェクトな料理が堪能できますよ。 チンギス・ハーンと「天香回味鍋」 実はこの「天香回味鍋」は、あのチンギス・ハーンと深い関係があるのです。モンゴル帝国を打ち立てたチンギス・ハーンは、偉業を成し遂げるにはまず健康な体が大切だと考え、飲食の大改革を行いました。必要な栄養を、草原生活に合った手軽さで摂取するためにはどうしたらよいか。チンギス・ハーンは薬草と料理の専門家に命じて研究を行わせます。何年にもわたる研究と改良の結果、ついに出来上がったのが60種類からなる自然の植物を煮込んで出来たこのブイヨンだったのです。 天香回味養生煮の創始者は、モンゴルに伝わるこのスープの作り方を手に入れることに成功しました。台湾でこの伝統ブイヨンを味わっていただけるのは、天香回味養生煮にしかありません。
一見何の変哲もない小さなビスケットですが、お店のスタッフに教えられるまま、上下にゆっくりと持ち上げると、あら、びっくり!ビスケットがたちどころに細い麺線になるのです。 この繊細な味わいは、まさにシェフの熟練の技の賜物。清の時代の宮廷料理にも登場したというのにもうなずけます。ちなみに、このビスケット、麺線状にしてスープにつけていただくのがオススメですよ。