(チョウシーシャージュエン)
 台南の安平区にある「周さんの蝦巻」は台南小吃の代表格というだけでなく、台南手土産トップテンにも選ばれています。陳総統がここに国賓を招待したというほどの優良店ですが、ファーストフード店のように気楽に楽しむことができます。

カテゴリ 軽食・粥台湾料理
住所 台南市安平區安平路408之1號
アクセス 台湾鉄道台南駅からタクシー約10分
電話 06-280-1304
営業時間 10:00-22:00
定休日 年中無休
標準予算 一人100元程度
ウェブサイト http://www.chous.com.tw/
喫煙席なし[記号説明]
※枠付きの写真は、クリックで拡大画像が別ウインドウに表示されます。

台南小吃の代表格、蝦巻

 夕刻時に台南の安平を訪れると、安平路に長い行列のできた小吃店が目に留まります。周りの建物とは一味違ったその三階建てのお店が「周氏蝦巻」本店です。

50年あまり前、台湾ではケータリングが流行っていました。「周氏蝦巻」の創業者である周進根さんもケータリングから始め、やがて台南の安平で小吃の商売を始めたのです。当時、ご飯物や麺類なども作っていましたが、蝦巻の独特な風味とたっぷり入った具が大人気で、ジューシーな蝦巻を食べるために遠くからやってくるお客さんもいたのです。それで周さんは、徐々に専門で蝦巻を売るようになったのです。

 1981年代になると、台湾経済は上向きで、人々の収入も増え、ただ「おなかがいっぱいになる」だけでは満足できなくなりました。食を楽しむという飲食観念が次第に広がってきたのです。周さんも時代の流れに合わせて、伝統的な蝦巻をより洗練されたものに変化させていきました。大きさを変えるだけでなく、蝦巻の食感と美味しさを保つために、これまで使ってきたキャベツやクログワイに換えて、セロリやネギを使い、食感を増すようにしました。具には豚肉、蝦、魚のすり身などが入っており、最後に豚の横隔膜で包んで粉をまぶして揚げます。50年に及ぶ努力により、「周さんの蝦巻」は台南小吃の代表格となるだけでなく、台南手土産トップテンにも選ばれています。

(取材:周小姐)

総統が国賓を招待

 「周氏蝦巻」は古典的な面影を残した店構えで、思いのほかすっきりとした上品な造りが、清潔な印象を与えてくれます。

 店内に入ると、左側に大きなメニュー表が出ているのは、ファーストフード店と同じですね。並んでいるときにそれを見ながらメニューを決めます。注文すると、カウンターの店員が注文したものをトレーに載せてくれるので、お金を払い好きな場所にゆっくり座って美味しい小吃を味わいましょう。

 三階にも団体での会食用としての空間があります。総統付きのシェフを招いて1993年「金馬四十」受賞パーティーや総統府地方文化展開幕パーティー、観光局主催のマレーシア、シンガポール「台南美食ウィーク」も開催されました。おすすめは「台南小吃国宴セット」の伝統的小吃の取り合わせです。陳総統がここに国賓を招待したというのですから、国宴(政府主催の宴会)の味を是非味わってみたいと思いませんか?

 「周氏蝦巻」は今、二代目の周志峯さんが経営を引き継いでいます。規模を拡大し、台南市中山路と高雄にもそれぞれ店をオープンさせただけでなく、最新の厨房設備を採り入れ、油水分離装置を備えたフライヤーが、伝統的な高速オーブンに取って替わっています。

 多くの観光客が必ず訪れるスポットというだけでなく、国際的なメディアにも取り上げられた伝統の味は、遠方からわざわざ足を運んだお客様も、決してがっかりさせませんよ。  

お勧めメニュー紹介

周氏蝦捲(周さんの蝦巻) 45元/2個

 蝦巻を切ってみると、中の具が普通の魚のすり身でできているのではないことに気づきます。店長が厳選したエビジャコがこの蝦巻の主人公です。エビジャコはシラエビのように大きくありませんが、ぷりぷりした食感をもっています。ぷっくりしたエビジャコのほかに、上等な豚ミンチ、セロリ、刻みねぎなどを混ぜ合わせます。皮にはあまり見かけない豚の横隔膜を使っていますから、高温の油で揚げると横隔膜の油がとけだし外側がつやつや、具にも油が少ししみこみます。良い香りとエビジャコの甘くてぷりぷりした食感、すばらしい味わいの「周さんの蝦巻」は台南小吃一押しの逸品です!

香俣飯(しいたけと肉のどんぶり) 40元

 器いっぱいのしいたけとお肉のどんぶり。肉厚でふっくらした埔里しいたけとお肉を、鰹節の入ったスープにいれてじっくり煮込み、味をしみこませます。お客さんの注文を受けてから器にあつあつのごはんをいれて、その上にたっぷりのしいたけとお肉を載せます。さらに芳醇な香りの鰹節汁をふりかけて、あつあつどんぶりの出来上がりです。

肉燥擔仔麺(肉そぼろ擔仔麺) 40元

 もともと肉燥擔仔麺からお店を始めた「周氏蝦捲」ですが、さらに工夫を加え、エシャロットから氷砂糖まで、多くの材料を煮込んで作ります。さらに決め手の熟成醤油を加え、3時間煮込んでできたのが香り豊かな肉燥です。何もない麺の上に肉燥をまぶし、蝦やコリアンダー、薄切り肉をのせると本場の味のできあがりです。この味わいは忘れることができませんよ。

浮水白北魚羹(白北魚の団子スープ) 40元

 「白北魚」は「白腹魚」とも呼ばれる魚ですが、この種の魚は季節ものなので大変貴重です。また白身魚の身はきめが細かく脂ものっているので団子にすると味わいが一層深まり、一般のサバヒー醤や魚肉で作った団子と比べると歯ごたえがまったく違います。白北魚の団子スープはサバヒーと白身魚の身を混ぜ合わせたものを、サバヒーの骨スープにいれて作ります。台南地方の魚団子スープが独特なのは、団子そのものの製法に加え、濃いめのスープと工夫を凝らした餡がつくりだす口あたりのよさにあります。それもこのスープが多くのお客さんをひきつける理由の一つとなっています。

烏魚子(からすみの炭火焼き) 200元 

 海域と海流の関係でからすみは台湾の有名な特産品の一つとなっています。大きな宴会でも、ちょっと一杯飲むときでも、からすみは大事な役割を持っています。「周氏蝦捲」は国宴級ごちそうを一般化するために、厳選したからすみを炭焼きにしました。高級レストランでしかお目にかかれないと思っていたからすみを味わってください。独特の歯ごたえに炭火焼の香りを加えて、ひと口食べると止められませんよ。

周氏杏仁豆腐(周さんの杏仁豆腐) 40元

 最後に出てくるのは杏仁豆腐です。日本から輸入したコラーゲン、高品質の粉ミルクと砂糖を使って、やわらかくきめ細かい口当たりが楽しめます。さらに屏東萬丹郷の特選小豆をつかっていますから口に入れるとすぐに溶け、深い味わいが感じられます。大人も子供もお薦めのデザートですよ。

ミニ状元ちまき
台南小吃国宴セット

 「周氏蝦捲」団餐部の国宴セットは、伝統的でおいしい台南の小吃を楽しませてくれます。
田うなぎの餡掛け麺
  イカの炒め物あんかけ、田うなぎのあんかけ麺、サバヒー粥、ミニ状元ちまきなど合わせて12の料理が並びます。
 台南小吃の満漢全席・・・ここの国宴級セットは、きっと本物の台南小吃を味わっていただけることでしょう。

※セットコースは最低10名からの利用となります。料金は3,000元からですが材料の価格により料金が上がることもあります。

ミニ情報

  • 他にも以下の3店舗があります。
    老店:台南市安平区安平路125号/06-229-2618 (7:00-19:30)
    台南中山店:台南市中山路125の57号/06-225-2270 (10:00-23:00)
    高雄店:高雄市五福三路78号/07-241-7950 (10:00-22:00)

記者:周小姐
 50年の歴史を持つ周氏蝦巻の独特な味は、台南市民だけでなく、台南市政府の積極的な働きかけにより、国際的な料理の一つとなりつつあります。蝦巻だけでなく、白北魚羹(白北魚の団子スープ)、鳥魚子(からすみ)など台南本場のメニューもありますよ。サクサクした蝦巻に新鮮な味わいの白北魚羹を添えて、手ごろな値段で盛りだくさんの台南小吃を楽しめます。台南を訪れるときは、「周氏蝦巻」で台南の味を味わうことをお忘れなく!
店主 周志峯さん からのメッセージ
 「周氏蝦巻」は台湾の伝統的な小吃の代表です。50年の歴史を持つ伝統の味をお届けします。真心と新鮮な蝦巻を持って、日本の皆様のご来店を心よりお待ちしています。
クレジットカード不可  席数:60席  支店数:3 広域マップはこちら
最終更新:2007年12月11日 copyright(C)