(グーボーヤンロウトンファンチュアンイーリャオリー)
 高雄の港町に佇む鼓波洋楼は、レトロで台湾情緒たっぷりの洋館を改装したレストランです。歴史ある洋館で、心のこもった創作料理の数々を楽しむ事ができますよ。

カテゴリ アジア料理 | その他グルメ
住所 高雄市濱海二路12號
アクセス 台湾鉄道高雄駅からタクシー約10分
電話 07-969-8799
営業時間 平日:11:00-14:00 / 17:00-01:00
週末休日:11:00-01:00
ラウンジ:21:00-01:00
定休日 旧暦の大晦日
標準予算 一人500元程度
ウェブサイト -
日本語メニュー英語メニュー日本語スタッフ喫煙席ありカードOK[記号説明]
※枠付きの写真は、クリックで拡大画像が別ウインドウに表示されます。

洋館の美と哀愁

 日本統治時代の1932年、地方の資産家が、日本人によって作り上げられた新市街地「哈瑪星(はません)」地区に1軒の洋館を建てました。しかし、1970年代になると家族が次々と引っ越してしまい、だんだん寂れてしまいました。哀愁だけが残る一軒の洋館を取り壊そうと家主が計画していたところ、数名の建築士が、この歴史的にも文化的にも意義深い洋館を保存するために動き出しました。そして、飲食事業グループのAMY'Sがこの洋館を借り上げ、2004年には「鼓波洋楼」と名付け、正式にレストランとして営業を開始したのです。

 「哈瑪星」地区とは、日本統治時代に海を埋め立てて作られた新しい市街地です。鼓山魚市場埠頭では、漁港で揚がった新鮮な魚を運ぶ鉄道があります。その鉄道を日本人が「浜線」と呼んだことから、台湾語で発音が似た「哈瑪星」という名前になったんですよ。

 改装後の「鼓波洋楼」は、時代や文化の変遷による凋落と復興の記録であり、洋館と港が輝いた時代を再現したものです。鼓波洋楼を訪れれば、洋館の歴史と文化的な情緒を体感することができます。異国風情たっぷりの空間にタイプスリップしたかのようなレストランで、歴史と素敵な料理を味わってみてくだい。

(取材:蔡小姐)

レトロな異国風情

 鼓波洋楼は建築構造も室内設計もとても特徴的です。外観では特に、墨色の瓦が日本統治時代の文化的建築の特色を残していて、灰色の石垣やレトロな木製の窓格子などは、福建省、日本、西洋文化の交錯する建築が存在したことの証です。鼓波洋楼には前棟と後棟があり、中庭には防空壕があります。かつては空襲警報に備えたものですが、現在は、1世紀以上も生きてきたミルキーパインの百年木が植えられ、庭園を飾っています。ではまず、新旧の風格が絶妙に融合した建築から成る鼓波洋楼の建築スタイルをご紹介しましょう。

1Fフロア
 1階には主にテーブル席のレストランと、ファッション関係の販売コーナーがあります。
 オールドチャイニーズ風をメインにした内装に、レトロなプリント模様のソファーやハッピーな気分にさせてくれる真紅のインテリアが見え隠れします。木や漆の温もりも、ランプシェードも、テーブル席の雰囲気にマッチして、空間を盛り上げています。

2Fフロア
 2階の前棟は、3つの空間に分かれています。宴会場はおよそ30人の収容が可能です。レトロな洋風の内装で、まるで19世紀の高雄に身を置いているかのようです。窓際に座って眺める海と山の景色が優雅で、本当に心地良いこと!
  モダンな和の雰囲気でリラックスさせてくれる8人専用の空間には味わい深い気品が漂い、日本の個室の雰囲気が存分に体感できます。
  小型の「会議室」には会議用の設備が完備され、20人の収容が可能。住宅として使われていた時はリビングだった、細長いスペースです。様々な雰囲気が巧みに区切られ、新しい感覚を表現、食事やミーティングにも快適な時間を提供しています。

2F後棟ラウンジバー
 夜9時、鼓波洋楼のラウンジバーはオレンジ色の雰囲気で幕を開けます。大きな和風の木製ドアから中に入ると、東南アジアリゾート風と古き良き中国の香りで溢れていて、気分はたちまち高雄港が異国情緒に溢れていた19世紀初頭に戻ってしまいます。
  天井板がなく、1932年から現在まで保存されてきた深い色の梁がむき出しになり、赤い提灯が高く掲げられ、ソファーと赤いクッションが互いに引き立て合っています。バー用の木製の椅子がオールド上海スタイルを醸し出していて、前衛的なラウンジを追及してきた現代っ子も、このレトロな異国情緒に酔いしれてしまうでしょう。

3Fフロア
 細長く旋回する階段を上った先は3階の屋上。自然の光が港を取り巻く景色につながる地中海スタイルの屋上は約35人収容可能です。お祝い事などの食事会を開くこともでき、お店が特製の料理を用意してくれます。 屋上で太陽の光を浴びながら、美しく色づく空や海の風など、四季折々の色彩を楽しませてくれます。夜景も最高ですよ!
お勧めメニュー紹介

 メニューは南洋諸島風や韓国風、タイ風のオリエンタル創作料理が主です。最大の特色は、平凡に見える料理にも無限のアイディアが隠されていることです。台湾風の炒め物も異国のスパイスを加え、斬新な盛り付けにも驚かされます。
  コーヒーは海外の産地から認証を受けた有機栽培豆を輸入して、お店で焙煎していますが、お値段はリーズナブルな一律160元。コロンビアでもケニアでも、深い味わいが楽しめます。

布梨子菲力(梨とフィレ肉の炒め物) 360元

 布梨子菲力がテーブルに運ばれてきた途端、牛肉のほんのりとした香りと赤や黄色のパプリカで飾られた美しい色合いに引き寄せられてしまいました。ぱっと見は牛肉に野菜を合わせた普通の料理のようですが、騙されてはいけません。柔らかくきめ細かい歯ざわりから肉汁が溢れ、歯応えを程よく残された最高の美味しさが楽しめます。
  続いて、驚かされるのは果物が料理に入っていることです!滝のように瑞々しくほのかな甘みの梨と、牛フィレ肉の組み合わせがこの料理最大の特色です。そして、更に特別なのは、黄色い小さな果実が入っていること。これは漢方の薬膳料理でよく見かける銀杏、ほんのりとした甘さが特徴です。
  フィレ肉と梨、銀杏の絶妙なコンビネーション。是非味わってみてください。

鶏翅紅槽糯米蒸滋滋入味(酒かす味のもち米入り手羽のグリル) 260元

 鶏の手羽に赤い酒かすを混ぜたもち米を混ぜて蒸したものです。見た目はシンプルですが、調理法は手が込んでいて、最後にニンニク風味のしょうゆタレを塗って味を滲み込ませ、きれいな照りを出します。
  このもち米入りの手羽が最高なのは、油っぽくなく厭きない味と、パリパリに焼かれた表面の食感です。まず外側の香ばしく甘みのあるしょうゆ風味の鶏肉が堪能でき、次に香ばしくもっちりしたもち米が味覚をくすぐります。心尽くしの手の込んだ台湾料理、じっくり味わって欲しい一品です!

波光果香魚巻(鱈の湯葉ロール) 260元

 鼓波洋楼が行う料理コンテストで、創作魚料理の3位に選ばれた作品です。一見したところ、いなり寿司のように見えるかもしれませんが、鱈や長いも、ニンジン、アスパラガスを湯葉で巻き、からっと揚げて切り分けたものです。最後にグレープフルーツの香りが効いたかつおだしをかけると、サクサク、サッパリと仕上がります。外側のサクサクとした湯葉が台湾の屋台料理の一つ、臭豆腐の調理法にも似ていて食欲全開、思わず箸が進んでしまいます。

山薬鶏巻佐紅酒柾ン(長いものチキンロール赤ワインソース) 290元

 この山薬鶏巻佐紅酒柾ンもロール状になっているのが特徴です。選び抜かれた山鶏のモモ肉に、切った長いもを入れて巻き、黄金色になるまで焼きます。切り分けた後、様々なキノコから美味しさを引き出したオリジナルの赤ワインとキノコのソースをかけます。舌先が食感に覆い尽くされ、味の層が織り成すハーモニーが鮮明に感じられます。長いもは程良いシャキシャキ感があり、最後まで忘れられない甘みが口に残ります。美味しくて栄養満点のメニューですよ!
鼓波定食 

 これまで紹介してきたメニューだけでなく、250元以上の単品メニューに200元を追加して定食にすることもできます。鼓波洋楼定食には美味しいご飯とスープ、デザートか果物のほかに、メニュー上の花草茶などノンアルコールドリンクを組み合わせることができます。副菜はシェフが毎日変えています。
悠遊夢境 220元

 この悠遊夢境というポット入りの飲み物は、中にレモン、ローズマリー、ばらの花びらなどフラワーティーの材料が入っていて、お食事しながら素晴らしい香りが楽しめます。レモンの濃厚な香りとローズマリーも控えめながらほのかな香りを漂わせ、ひと口味わうと、レモンフレーバーが口中に広がります。口に残るのはバラの花びらの奔放で情熱的な味。特に女性にはぴったりです。
長島冰茶(ロングアイランドアイスティー) 400元

 ロングアイランドアイスティーはアルコール度数が30%近くもある強いお酒で、男性に人気のカクテルの1つです。名前にアイスティーと付きますが、紅茶を使わずに紅茶の色や味を作り出したカクテルです。ベースはウォッカとジン、ラムとテキーラ。出来上がったカクテルにレモンを入れて火をつけると、青い炎とロングアイランドアイスティーの色がマッチして、正に男性の憂鬱を象徴しているかのようです。味は少し辛く、ほんのりコーラか紅茶のような風味がして、やはり男性にぴったりのお酒ですね!
四海為家(コスモポリタン) 130元

 アメリカの人気ドラマ、セックス・アンド・ザ・シティのヒロイン、ケリーがお気に入りだった、台湾女性にも人気のウォッカベースのカクテルです。女性を虜にする理由は、ほんのりオレンジ風味の心地良い香りがして、薄っすら赤い色が美しいからです。クランベリージュースとレモンの、甘いフルーツリキュールは、強いお酒が苦手な情熱ほとばしるあなたにお薦めです。

記者:蔡小姐
  鼓波洋楼は異国情緒が印象的なお店です。窓際に座って美味しい料理を味わい、東南アジアとオールドチャイニーズの雰囲気いっぱいのラウンジでお酒を飲み、可愛い店員さん達に南台湾の大都市、高雄の太陽のような温かさで迎えてもらえます。食事に最高の雰囲気と忘れられない味の鼓波洋楼を訪ねてみて下さい。胃を満たして、19世紀の異国気分に浸りましょう!
店長 李慧君さん からのメッセージ
 鼓波洋楼は昔の洋館を雰囲気抜群の空間に仕上げた、文化的にも歴史的にも大きな意義を持ったお店です。チャイナスタイルが好きな日本の皆様を心から歓迎します。私たちのオリエンタル創作料理とラウンジバーのカクテルをお楽しみください。
クレジットカード可(VISA、JCB、MASTER、AMEX、DINERS) 席数:レストラン196席、ラウンジバー90席 喫煙はラウンジバーのみ 広域マップはこちら
最終更新:2008年1月9日 copyright(C)