(ロンパオタンパオ)
 「龍袍湯包」は龍袍蟹黄湯包(龍袍かに味噌スープ小籠包)がイチオシのお店です。漢神百貨一帯の一躍人気スポットになっており、お昼時には行列が絶えません。
 小さなお店ですが、140年に及ぶ蟹黄湯包の歴史を受け継いでいます。

カテゴリ 飲茶・点心/その他
住所 高雄市前金區新田路311號
アクセス 台湾鉄道高雄駅からタクシー約10分
電話 07-251-0562
営業時間 11:00-22:00
定休日 年中無休
標準予算 一人200元程度
ウェブサイト  
日本語メニュー喫煙席なし  [記号説明]
※枠付きの写真は、クリックで拡大画像が別ウインドウに表示されます。

140年の香りを伝える龍袍の由来

 高雄でショッピングに疲れ、足を休めながら何か食べて体力を補いたい時に絶好のスポットが「龍袍湯包」です。新田路にお店を構えておよそ10年、お店としてはまだまだ若いのですが、漢神百貨一帯の一躍人気スポットになっており、お昼どき行列ができます。

 店内に入ると、テーブルのガラスの下に、中国語と英語、そして日本語の写真入りのメニューがあります。言葉が通じなくて困るなんてことはありませんよ。「龍袍湯包」には大型レストランのようにゴージャスな内装はありませんが、温かい雰囲気と美味しい料理で、あなたをがっかりさせることはありません。

 その店名の由来ですが、清の時代、船で長江を江南まで下った乾隆帝は、両岸の風景に惹き付けられました。詩興をそそられた乾隆帝は、とっさに着ていた龍袍(皇帝が着る龍の刺繍付きの礼服)の帯を解き、酒を飲みながら詩を作りました。突然、吹き付けた風に龍袍が巻き上げられて川に落ち、落ちた所には中州ができました(この中州が後の「龍袍州」です)。時代を経て龍袍州は小さな田舎町になり、ここのかに味噌とスープが入った小籠包は、多くの人に愛されるようになりました。やがて江南の龍袍の町の特産「蟹黄湯包」(かに味噌スープ小籠包)は、町の代名詞となり、「龍袍湯包」という美しい名で伝えられるようになったのです。

 当時はまた、こんな詩が流行しました。「人の世に美味は少なく、ご馳走を求めて仙境へ。龍袍に代々伝わる民衆の絶技、蟹黄湯包など知る由もない」龍袍のかに味噌スープ小籠包が現地の人にどれだけ愛されたかがこの詩からも分かりますね!でも今は、龍袍のかに味噌スープ小籠包を食べにわざわざ遠く中国まで行くこともなくなりました。この美味しさが、台湾の高雄市、漢神百貨の北の新田路であなたを待っています。

(取材:周小姐)

小さな店だからこそできるこだわり

 龍袍かに味噌スープ小籠包には140年の歴史があり、素材のこだわりと独特の配合、手間ひまかけた製法が特徴で、かつては朝廷に献上されていたとも伝えられています。ご主人の游さんによると、「龍袍」という名前を付けたのは、行き届いたサービスと最高の料理で、中国の皇族になった気分で楽しんでほしいからだとか。

かつて日本料理店で働いていたご主人の游さんは、日本人の味覚と好みをよく知っていて開店当初から日本人をターゲットに、日本人に愛される小籠包の味を作り上げるという目標達成するため、研究に研究を重ねました。食材にこだわり、注文を受けてから一つ一つ手作りするやり方を変えようとはせず、人の手を借りることもありません。中身がたっぷり詰まった小籠包は全てご主人自身の手で作られたもの。このこだわりの精神には感動すら覚えます。

現在、「龍袍湯包」に支店はありません。ご主人になぜ事業を拡大しようとしないのか尋ねると、「まだそんな力はありません」という謙虚なお答えでした。わざわざ食べに来た人も、通りがかりに香りに誘われてきた人も、「龍袍湯包」の職人さんが心をこめて作ったメニューの数々には納得するしかありません。
お勧めメニュー紹介

龍袍蟹黄湯包(龍袍かに味噌スープ小籠包) (180元)

 たっぷりの餡が薄い皮に包まれた、ぷっくりとしたこの小籠包こそがお店の看板メニュー「龍袍蟹黄湯包」です。透き通るような見た目と、テーブルに運ばれてきた時に漂う香りだけでも、よだれが垂れてきそう。そっと一つ摘み上げると、透き通るように薄い皮の粘り強さにビックリ!一口噛むと、ジューシーなスープと甘みのある餡が絶妙な食感を醸し出します。
 こんなに香り高く美味しい小籠包を作り上げるには、製造過程で手を抜くことなどもちろんできません。下ごしらえから蟹味噌ソース作り、餡作り、スープ作り、小麦粉をこねて、皮をのばし、包む、蒸すなど厳しく管理された全33工程を経て製造されているのだとか。皮は紙のように薄く、スープは黄金色、香りは濃厚で、ジューシーで新鮮な味わい。蒸篭の底にも藺草を敷いて香り付けをします。
 蒸しあがったばかりの小籠包の味は最高ですが、やけどするくらい熱いのです。ですからまずは、少し噛んで小さな穴を開け、流れ出る熱いスープを味わいます。そして小籠包を一口で.......。
  龍袍湯包発祥の地、江南の龍袍の町には「そっと持ち上げ、ゆっくり移動、まずは窓開け、お次はスープ、最後にぱくりと一口で」という、独特の言い回しがあります。小籠包を食べるときは、如何に美味しさを堪能しながらやけどをしないかが勝負。もしここに食べに来る機会があったら、是非試してみてくださいね!

無錫子排飯(無錫風スペアリブご飯) (100元)

 小籠包以外に、賞賛を浴びている一品と言えばこの「無錫子排飯」です。選び抜かれた骨の外れやすい豚のスペアリブは、タレに漬けた後、片栗粉を薄くまぶし、油で黄金色になるまで揚げて、豚肉のジューシーな肉汁を閉じ込めます。揚がったら、砂糖、塩、油、酢、ごま油などを合わせた調味料を付けて、とろ火で20分ほど焼きます。表面がつやつやと滑らかに仕上がった無錫風スペアリブを白いご飯の上にのせます。香りを加えるため、ごはんはきれいな蓮の葉で巻き、香りをしみ込ませています。さっと茹でた旬の野菜が加わると、「無錫子排飯」の食感を更に引き立てて油っぽさが抑えられます。

北京炸醤麺(北京ジャージャー麺) (80元)

 このジャージャー麺は麺のコシにこだわっており、上にかけるタレが美味しさのポイントです。上等な豚挽き肉を選び、具の豆干にも特に香り高いものを使用し、丁寧にさいの目切りにします。鍋にまずサラダ油とごま油を入れ、赤タマネギとニンニクを炒めて香りを引き出したら、挽き肉と干し豆腐を入れて更に炒めます。最後に、トウバンジャンやテンメンジャンなどを合わせた調味料を加えて、混ぜるように炒めます。それをご主人お手製の麺の上にのせ、さっと茹でた青菜を合わせれば、香り高い本格的な北京ジャージャー麺の出来上がりです。
  熱いうちにかき混ぜて食べると、口に香りが残りながら油っぽさのない、くせになる美味しさに仕上がります!


人參土鶏湯(朝鮮人参と地鶏のスープ) (110元)

 爽やかな香りで食欲をそそるこのチキンスープを一口飲むと、優しく濃厚な食感に陶酔してしまうでしょう!チキンスープの美味しさは、素材の新鮮さと肉質、そして料理する人の味付けの技術で決まります。もちろん、新鮮な鶏肉は、水に入れて煮詰めていくだけで、本来の美味しさと甘みを味わうことができますが、「龍袍湯包」ではご主人のこだわりから、歯応え抜群の上等な地鶏を使い、煮込み用のスープにも鶏ガラを十数時間煮込んだスープを使っています。油っぽさがなく飽きが来ない、スープの中の鶏肉も噛み応え十分で甘みを感じます。「龍袍湯包」に来たら、看板メニューの蟹黄湯包を注文して、人參土鶏湯を合わせれば、最も忘れ難い美食の宴になるでしょう!
南京排骨(南京風スペアリブ) (80元)

 この美しい色をした南京風スペアリブも看板メニューの一つです。ご主人が選んだ上等な豚肉に、醤油と砂糖、五香粉、酒などを合わせた漬けダレに1昼夜漬け込み、薄く片栗粉をまぶしてから油で揚げ、タレの味と肉汁を閉じ込めます。香ばしく揚がっていて、一口噛むと皮はサクサク中はしっとり、一切れの豚肉から出る食感とは思えないくらい、意外なハーモニーを織り成しています。多くの常連客は、主食のほかに、この南京式スペアリブを注文して味覚を大満足させるのだとか。「南京排骨」の魔力のほどが伺い知れますね。
旬の野菜炒め (120元)

 美味しさだけでなく、健康にも気を配るのが現代人の食習慣!しっかりした考えを持つご主人は、選び抜いた旬野菜に各種の食材を組み合わせています。健康志向にこだわり、サラダ油を控え、余分な調味料を使わず、手早く炒めることで、野菜本来の甘みと栄養素を残しているのだとか。

記者:周小姐
 今回初めて高雄の「龍袍湯包」を訪れ、スープたっぷりの小籠包と一緒に歴史的価値を味わうということができました。「龍袍湯包」には、有名チェーン店のように大がかりな生産システムやセントラルキッチンはありませんが、その分、ご主人が食感と美味しさを正確に掌握しています。毎日昼ごはんの時間になると、付近のサラリーマンやOLが、この140年の歴史を持つ伝統の美食を味わうため、次から次へと集ってきます。高雄を訪れたら、この忘れ難い絶妙な味にチャレンジすることをお忘れなく!
オーナー 游智清 さん からのメッセージ
 お客様に満足してもらうことを目標とし、ハイクオリティの食事とサービスを現場実行主義で提供しています。スープたっぷりの小籠包を、注文されてから一つ一つ手作りするのは、お客様にパーフェクトで忘れられない味の宴をお届けするためです。それに、ベジタリアンのニーズも重視し、ベジタリアンフードメニューも揃えているので、菜食主義のお客様にもお気に入りのメニューを楽しんで頂けます。誠心誠意、皆さまのお越しとご教示を歓迎致します。龍袍湯包は最高の味と思い出をお届けできると確信しています。
クレジットカード不可 席数:25 予約もできます 広域マップはこちら
最終更新:2007年10月15日 copyright(C)