選別場跡と手押し車体験
博物館に入る前に遠くからでも見える巨大な選別場跡。採掘された石炭には多くの石ころやガラクタが混じっているため、コンベアーを通して山の中腹からこの選別場まで運び、大きな石は選別してから水洗いします。比重の違いを利用して石と石炭を分け、きれいな石炭だけを取り出し、台北に送ります。
入り口の隣にある古い手押し車は当時、メンテナンスのために設置されたものですが、重い台車は両側から2人で押さないと動きません。現在は誰でも手押し車体験を楽しむことができ、珍しいだけでなくメンテナンス要員の苦労もうかがい知ることができます。
選別場跡とトロッコの発着場所を結ぶ距離は230mで急傾斜の歩道です。黒い金の歩道と呼ばれた歩道のわきに残された石炭コンベアーが見え、ほんの200mちょっとの距離ですが、その険しい道のりは、歩いてみるとかなり大変です。歩道の先はトロッコ用のプラットフォーム、隣にはチップラーやホッパーなどがあります。昔は山裾の選別機まで高低差があったため、炭鉱は坑夫がトロッコまで運びました。チップラーで台車の上の炭鉱をホッパーに落とし、コンベアーで選別場へ運ばれていきます。 |
珍しい一つ目小僧の機関車
坑道の入り口から1.2km離れた月台公園は、石炭を運んだ電気機関車の終点でした。電気機関車で石炭を運ぶ台車をここまで送り、満載された石炭の台車をチップラーでおろします。今は毎日満員の見学客を乗せて往復する一つ目小僧ですが、台湾初の電気化された機関車と言われ、1939年日本から輸入され、台湾の炭鉱で60年間運行しました。新平渓炭鉱の採掘をやめた後、ボロボロだった機関車4台の状態の良い部品を2台の機関車に集め、運行を再開しました。現在では、この2台の機関車が台湾最後の炭鉱電車となってしまいました。この国宝級の機関車を体験するため、国内外の多くの鉄道ファンが遠くから噂を聞き付けてやって来るんですよ。
トロッコ列車に乗って、ガタゴト揺られながら、かつて石炭を運んだ道を進むと、昔のままのアブラギリの木が両側に続き、タイムマシーンに乗っているかのような気分になります。5月には山中のアブラギリが花を咲かせ、そして散って行く姿もまた見ごたえがあります。 |
寂れた古い坑道
トロッコ列車に乗ってガタゴトと本館に戻ると、かつては輝きを放った坑道の遺跡です。安全のためずっと封鎖されたままですが、封鎖された所まで数十メートル入ってみることができます。ひんやりとした空気に充満する泥臭さが黄色い電灯に照らされて、歴史の重さを訴えかけてきます。
ここでは、ガイドさんに新平渓鉱山の歴史を聞かせてもらうことができます。 |
坑道シュミレーション
坑夫の作業の様子を実感するため、本当の坑道と全く同じ比率で坑道内部の様子が再現されています。再現された坑道は2つあり、それぞれ地下坑道の主線と支線の様子が分かるようになっています。
主線では石炭の形成や分布、利用状況や石炭の採掘が分かり、本当の坑道内部にいるかのようです。支線では当時の坑夫が高さ約50cmの坑道内で石炭を採掘した情景が再現されています。しゃがんで入って行くと、狭い空間がとてもリアル。坑夫の労働環境の厳しさを体感することができます。中に入って体験する前に、ヘルメットを忘れずに。
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さまざまな展示物
 博物館内には電気機関車から石炭を運ぶ台車や、坑夫のヘルメットや電池まで、大小さまざまな炭鉱業用の工具などの展示物があり、坑夫の作業用工具も全てそのままの形で保存されています。多くの写真や坑夫の健康診断の資料などの文物も完全に保存されているので、坑夫の暮らしに近付いて多くの知識を吸収することができます。 |
坑夫変身体験
このほか、博物館では当時の坑夫の作業着や工具を保管しているので、事前に予約していなくても、スタッフに言えば、坑夫に変身して写真を撮ることができます。上着にズボン、長靴にヘルメット、電池、弁当袋、そして手ぬぐいというフルセットで、見本の通りに着替えると、気分が盛り上がってきます。最後に顔に炭を塗ることをお忘れなく。着替えが終わって写真を撮れば、とても貴重な経験になりますよ。
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