金峰魯肉飯(總店)
金峰魯肉飯(總店)イメージ
(ヂンフォンルーロウファン)
 MRT中正紀念堂駅から地上に上がると「金峰魯肉飯」の山の形をした電光看板が目に入ります。看板に「魯肉飯」と「鼎邊銼」の大きな文字がある通り、この2品が基本メニューです。
 厳しい競争の中で20年もの間、人気を誇ってきた素朴なメニューは、各種マスコミでも取り上げられたこともあり、さらに多くの人がこのお店に足を運ぶようになりました。
カテゴリ 軽食・粥台湾料理
住所 台北市羅斯福路一段10號之2
アクセス MRT中正紀念堂駅2番出口から徒歩約3分
電話 02-2396-0808
営業時間 8:00-AM1:00(第2、3日曜は20:30まで)
定休日 暦の大晦日~1月4日、清明節、端午節、雙十節
標準予算 一人100元程度

※枠付きの写真は、クリックで拡大画像が別ウインドウに表示されます。

中正紀念堂から至近距離にある名店

金峰魯肉飯(總店) 外観 中正紀念堂は、観光客が必ず訪れる有名スポットの一つですが、そのすぐ近くに軽食レストランの名店、金峰魯肉飯があります。日本アジア航空でも紹介されたこのお店は、立地条件もよく、人気はますますうなぎ昇りです。

 店長にインタビューしているちょうどその時、縦列駐車しようとしている女性が、駐車スペースに向かってハンドルを切りながら、窓から顔を出し、店員に向かって「魯肉飯一つ、鼎邊銼一つ、ゆで野菜一つ……」と注文していました。店長はこの様子を見て得意そうに、「ご覧になったでしょう。これが金峰魯肉飯の魅力なんです」と。台湾の日常にどっかりと腰を据えている、金峰魯肉飯の実力と魅力がよく分かるエピソードでした。

 また、1986年と1996年には、台北市の西門町と西蔵路に支店をオープンし、より多くのグルメの皆様にこの美味しさを堪能してもらえるようになりました。

(取材:周小姐)

時が流れても、変わらない味

金峰魯肉飯(總店) 店内 金峰魯肉飯は老舗というだけではありません。現オーナーは既にご高齢ですが、若い頃、見習いのコックからはじめ、何年も苦労してこのお店をオープンしました。その後、何人も弟子を雇い入れ、この味を伝えてきたのです。今の店長もその弟子のお一人だそうです。こうして、金峰魯肉飯の味は変わることなく伝えられているのです。もちろん2軒の支店も、本店からスタッフを派遣して味を守っています。

金峰魯肉飯(總店) 厨房 70歳を越えたお年寄りから10~20代の若者まで、みんなこの店の魯肉飯が大好きです。一度食べたら店の前を素通りできなくなってしまうような魔力を持っています。お昼どきはサラリーマンが行列を作り、夕方は学生たちで混雑するこのお店は、今をときめくトップシンガーの周杰倫(JAY)や有名なタレント張菲もお得意様。周杰倫には指定席があるそうですよ。中正紀念堂に観光に行ったときは、是非立ち寄ってみてくださいね。混雑を避けるには午前11時頃に行くのがよさそうです。

 20年以上の歴史を持つ老舗は、きらびやかな内装ではなく、まるで自宅の台所のような小さなお店。しかし数多くの台北の人々と長い時間を共に過ごしてきたのです。どんなに繁盛しても、スタッフ全員が親切なサービスを心がけており、金峰を支持するお客さん1人1人に真心を込めて応対しています。

香菇魯肉飯
香菇魯肉飯 /しいたけ入り魯肉飯(大45元 中35元 小25元)
 この魅力的な魯肉飯は金峰の看板料理。1日に2~3,000人前の魯肉飯が売れています。魯肉飯で使う肉は、その日しめたばかりの豚の首回りの肉(豚トロ)で、この部分の肉は脂ものっており、コラーゲンもたっぷり。豚トロをひき肉にしてから、しいたけと胡椒、カレーなどの十数種類の材料を混ぜながら火にかけます。香りが出てくるまで炒めたら、大きな鍋に移し替え、特選醤油などの材料を入れて数時間煮込みます。しいたけが、十分に煮汁を吸っており、魯肉の香りとともに口の中でハーモニーを奏でます。

藍色夏威夷
乾米粉 /汁なしビーフン(25元)
 これは新竹産のビーフンに魯肉をのせた、汁なしビーフンです。魯肉の具の香りと美味しさを引き出すため、もやしを少し入れたビーフンを熱湯でゆでます。たっぷりの魯肉をかければ、美味しい汁なしビーフンの出来上がり。食べる前に、箸でモチモチのビーフンと魯肉を混ぜ合わせていただきましょう。

滷蛋
滷蛋 /煮卵(1個10元)
 これからご紹介するのは小菜(おかず)です。まず1番バッターは煮卵。1日で1,900個も売れたことがあるという隠れた人気メニューです。この煮卵は試行錯誤の結果、鶏卵ではなく、比較的サイズの大きい鴨の卵を使っているそうです。鴨の卵はサイズが大きく、煮込んだ後も形が変わりにくく、卵の黄身もしっかり固まるそうです。オススメの食べ方は、この店の常連さんが発明した食べ方で、煮卵を切って黄身を取り出し、魯肉飯と混ぜて食べる方法。口当たりのいい魯肉飯に濃厚な風味の鴨の卵の黄身が絡み合い、やみつきになる美味しさです。

筍乾
筍乾 /メンマ(大50元 中30元 小20元)
 魯肉飯と一緒に食べると、油っぽさを取り除く効果があるメンマは、こってりした魯肉飯との相性は抜群。メンマと古漬けの組み合わせは、台湾の伝統的な軽食の店での定番のおかずです。テーブルに運ばれた途端、あっという間になくなってしまう人気のおかずです。

燙青菜
燙青菜 /ゆで野菜(大50元 中30元 小20元)
 台湾人が魯肉飯を食べるときは、必ず小皿料理をいくつか注文しますが、ベストフレンドはゆで野菜です。野菜は炒め物にするだけでなく、熱湯でさっとゆでた後に、肉そぼろを少しかけて食べるのも美味しいですよ。野菜の種類は季節によって変わります。

油豆腐
油豆腐 /厚揚げ(1皿(2個)20元)
 厚揚げをさっと洗って余分な油を流し、煮汁の中に入れて煮たものです。軟らかく煮込んだ厚揚げに醤油をつけて食べれば、油っこさは全く感じません。口のなかでとろけていくおいしさは、魯肉飯と一緒に食べれば、さらに格別です。

鼎邊銼
鼎邊銼 /麺が入ったスープ(50元)
 ここからはスープをご紹介。金峰魯肉飯のもう一つの看板メニューが、この鼎邊銼。なぜ鼎邊銼と呼ばれているのかというと、台湾語の発音で「鼎」は鍋を、「銼」は液体が鍋いっぱいにぐつぐつしている状態を意味するからです。米漿(米の汁粉)にサツマイモパウダーを加えて混ぜ、水のたっぷり入った鍋のふちまで注ぎ込んで蒸しあげると、鍋の周りにきしめんに似たものが貼り付きます。これを小さくカットしてスープを加えれば、美味しい鼎邊銼が出来上がり。具沢山で、肉だんごや牡蠣、香りを引き出すための葱や韮も入っています。

排骨酥湯
排骨酥湯 /排骨スープ(50元)
 排骨スープは、台湾人の大好きなメニューの一つです。冬瓜を小さくカットし、たっぷりの水の中に入れてゆでてから、揚げた排骨と一緒に1時間ほど煮込みます。冬瓜と排骨のエキスがたっぷりで、具材の食感とともに楽しんでください。

苦瓜排骨湯
苦瓜排骨湯 /ゴーヤ排骨スープ(50元)
 少々苦味のあるゴーヤは、排骨を加えてじっくり煮込むと、苦味がなくなるだけでなく、口の中でとろけるような食感になります。爽やかさがのどの渇きを潤します。暑い夏にこのゴーヤ排骨スープを飲めば、暑気払いの効果を実感できますよ。

頭髄湯
頭髄湯/頭髄スープ(50元)
 豚の脳を煮込んだスープです。豚の脳には、血が詰まっているので、よく洗って血の部分を丁寧に取り除きますが、脳の形を崩さないようにするのが、一番難しい技術だそうです。小さな鉄製のお椀に脳を入れ、クコなどの漢方薬と水を入れて蒸しあげます。食べてみると豆腐のデザートのようにやわらかくふわふわしています。スープを飲んでも臭みは全くなく、むしろクコから出る甘みを感じます。脳は「以形補形(同じ形のもので補う)」という中国人の概念から、頭を賢くする食べ物と言われていましたが、今ではあまり見かけなくなりました。金峰魯肉飯の頭髄スープは飲みやすいので、台湾に遊びに来た日本人の方にもオススメです。

ミニ情報


記者
記者:周小姐

 美味しい魯肉飯を作るのに必要な条件は、新鮮な材料と熟練した調理の技術だけではありません。その店が調理の過程で心を込めているかどうかが更に大切なのです。丹精込めて作りあげた魯肉飯は、口に入れた瞬間にわかるものです。金峰の魯肉飯は誠意と気遣い、お客さんに喜んでもらいたいというオーナーの気持ちが感じられます。中正紀念堂の近くにいらっしゃった際に、何を食べたらいいのか迷った時には、ぜひこの店へ来て、20年にわたって台北の人々に愛されている金峰魯肉飯を食べてみてください。


店長 吳素顏 さんからのメッセージ
 金峰魯肉飯は、20数年の歴史を持つ老舗のレストランです。私達は真心を込めて全ての料理を作っています。チャンスがあれば、遠く日本からいらっしゃったお客様にも、ぜひ当店の魯肉飯を召し上がっていただきたいと願っています。必ずや期待にお応えします。

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