(タイペイシングーシアン・ウエンホアシータン)
台北新故郷に入ると、頭上にはほのかなオレンジのランプ、足元はコンクリートの床。ゆっくりと豚脂の匂いに包まれる部屋へと進むと、あちらこちらには木造の家具、そして昔懐かしい台湾語の古い歌がかかっています。店長があなたのために用意した世界でリラックスしながら、長い間味わっていなかった清々しい時間を過ごしましょう。
| カテゴリ |
台湾料理 |
| 住所 |
台北市信義路3段37號 |
| アクセス |
MRT大安駅から徒歩約15分 |
| 電話 |
02-2754-0023 |
| 営業時間 |
18:00-22:00 |
| 定休日 |
毎月最終日曜日 |
| 標準予算 |
一人200元程度 |
※枠付きの写真は、クリックで拡大画像が別ウインドウに表示されます。
「懐かしさ」に包まれた空間
台北新故郷の門をくぐると、そこには「懐かしさ」だらけの空間が広がります。日本の方にも、このイメージはきっと共通していると思います。
照明は全てオレンジのランプ。店長が1996年頃に、当時の都会生活のあわただしさや乾いた人間生活を嘆き、お店にやってくる忙しい台北人に失われたあの感覚を取り戻してほしいとこだわって集めたランプです。
レストランに入る前に、この長い通路を通ります。そこには、壁いっぱいに昔の歌のレコードジャケットが張り付けてあります。これらは店長の自慢のコレクションだそうです。殆どが絶版で、レコード会社そのものが消滅してしまっているものも多いそうです。門の脇には水瓶が並べられています。水瓶は水を汲んで貯めておくだけでなく、漬物を漬け込んだり、米を保存したり、花を育てたり、それにへそくりを隠しておくのにも使われていた懐かしいアイテムです。
(取材:羅先生/蘇先生)
すべて店長におまかせ
入り口には「粗茶淡飯」と書いてある大きな看板があります。このお店のメニューはとっても台湾チックなお惣菜ばかり。とはいえ、このお店にはメニューがありません。ですから店内に来てもオーダーをする必要がないのです。店長の得意技は台湾の家庭料理らしい味付け。安心して店長にまかせておけば、一つ一つ味わい深い台湾料理を出してくれます。
ノスタルジックなカウンターにどっさり置いてある茶器セットは、稲の収穫後の休憩に、家族みんなが大きな木の下に腰掛けて家庭の話題を話していた様子を思わせてくれるそうです。
また、沢山の酒瓶には、それぞれ値段が張ってあり、お酒や飲み物を飲みたくなったなら、瓶についた値段を確かめれば支払いの目安になりますね。
店内はあまり広々としているわけではないですが、伝統的な四角型のテーブルや大家族を代表する丸テーブルの置き方が、食事の雰囲気をいかにも昔風のものに仕上げています。また、あちこちに昔の看板や標語、ポスターが飾ってあります。人々に礼儀教育として国民生活で知っておくべき標語や親孝行を勧めるイラストなどが、まるで台湾の昔の人たち様子を物語っているかのようです。
| 三菜一湯(1人) |
200元 |
三菜一湯(2人) |
400元 |
| 四菜一湯(3人) |
600元 |
五菜一湯(4~5人) |
800/1,000元 |
| 六菜一湯(6~7人) |
1,200/1,400元 |
七菜一湯(8~9人) |
1,600/1,800元 |
| 八菜一湯(10人) |
2,000元 |
団体(1テーブル) |
2,000元 |
※人数を目安に以下から選択してください。料理はおまかせです。
※お茶、ご飯、スープはお代わり自由です。
※ドリンクは別料金です。

(料理は随時変わります。以下は取材時のものです。)
- 炸燒肉/豚肉のフライ
- 昔のスタイルのレストランでは必ず豚脂で料理を作りますが、この料理も昔ながらの手法で作ったものだそうです。「三層肉」(バラ肉)を少しだけ脂身を残しながら短冊状に切り、豚脂でよい香りがするまで揚げます。口に入れた瞬間のサクッとしたクリスピーな食感と、豚肉の香りや甘みが食欲をそそり、ついつい大食いしてしまいます。
- 炒青菜/青菜の炒め物
- 見た目には普通の野菜炒めですが、実はとても昔懐かしい風味を出しているメニューで、中に豚脂を入れて調理したものです。 最初にまず、にんにくを炒めて香りをだします。にんにくの香りが出てきたら、中火にして野菜を入れて炒めます。野菜の緑が鮮やかな色になってきたら、塩、 ゴマ油、葱のフライを加えて味を調えると出来上がり。
このメニューが運ばれてくるとすぐに香りが周りに漂います。豚脂を使っているためいい香りがして、一度口にするとこの香りのために、どんどん食べ続けてしまいます。是非試してみてくださいね。
- 煎肉魚/魚のグリル
- 昔懐かしいレストランではお魚料理は欠かせませんよね。このシンプルな一皿は、まさに名作といえる逸品。普通の家庭の魚料理のようですが、一口食べてみた時の軽い食感、口の中に残る香りは想像を遥かに超えています。このメニューもまた豚脂を使って炒めており、お箸をさした瞬間、閉じこめられていた香りがフワッと広がるのです。
店長の話では、まずフライパンをよく熱しておき、強火でサッと焼くのがコツ。こうしないと、焦げやすく底に皮が張り付いてしまうそうです。このお店で使う油は全て豚脂なので、量は控えめ。だから食べた時にお魚が脂っこくならないのだそうです。
- 蘿蔔湯/大根スープ
- 台北新故郷の大根スープは、一般のスープのように沸騰したお湯に大根を入れるのではなく、冷たい水から大根を入れて煮ます。排骨(パイコー)も先に湯通しします。この排骨を皮を剥いて角切りにした大根と合わせ、とろ火で水から煮込みます。このような手間をかけているからこそ大根の色合いがきれいな白い透明になり、大根の甘味がスープに広がるのだそうです。大根はとてもおいしくて柔らかく甘い味です。
またこのお店では、スープが仕上がるまで塩を一切入れず、テーブルに運ばれてから一口いただき、好みに応じて塩や香菜を加えて調節するのです。こうすることでスープの甘みが塩に吸い取られるのを防ぐのです。豚脂ごはんを沢山食べ過ぎたら、甘く香りの良い大根スープを飲んでお腹を休めてくださいね。
- 豬油拌飯/豚脂ごはん
- 台湾定番の豚脂ごはんですが、今のレストランではなかなか食べられなくなりました。昔、台湾の人々がとても貧しかった時、食用オイルは全て豚の脂でした。豚脂を使っておかずを炒め、まだ鍋に取り残した脂がある時、熱い御飯をそこに入れてチャーハンを作ったのです。その香りは昔の台湾の記憶が懐かしく蘇るようです。
豚脂ごはんはこのお店の看板メニューです。香りがとても香ばしく食欲をそそります。伝統的な調理法なので、食べた感じが少し脂っぽく感じることがあります。脂っぽいのが苦手な人は店長に言えば脂を控えめにしてくれますよ。


記者:羅先生
玄関の表示は小さめですが、中に入ってみると天井が吹き抜けになっています。台湾で昔使われていたものが数多く集められていて、楽しい空間になっています。昔からの台湾家庭料理をベースにしているだけあって、我が家で食事をしているかのような錯覚を起こそう。台湾の家庭で食べるお惣菜がいろいろ用意されていますが、特にユニークなのは昔ながらの味の豚脂ごはんで本当に懐かしい味わい。まだ食べたことの無い方は是非ここで試してください。
店長 林志忠さんからのメッセージ
ここで食べられる台湾家庭料理は、昔の台湾の人達が毎日食べていたお惣菜をもとに大切に残してきた味です。台湾で昔ながらの味わいを体験したい方は是非当店までお越しください。