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三鱻食府

三鱻食府

 許社長は半世紀近く「食」に関わってきた生涯を振り返って「楽しみながら料理を作り、お客様が満足して健康的なものを食するところを眺められるのはとても嬉しい」といいます。立派な装飾や支店はありませんが、心を込めて作られた料理を食べることができるお店です。

カテゴリ 台湾料理
住所 台北市紹興南街15號-1
アクセス MRT善導寺駅から徒歩約8分
電話 02-2327-8307
定休日 月曜日
営業時間 11:30-14:30 / 17:30-21:30
WEB http://www.san-shian.com.tw/html/
カード OK

日本語メニュー MRT 10分 日本語スタッフ カードOK [記号説明]

固い信念に基づいた料理作り

 三鱻食府の社長 許堂仁氏は13歳でこの業界に足を踏み入れてからこれまで、約半世紀に渡る豊富な経験を持っています。許社長はレストランの経営だけでなく、日ごろからよく各地の美食展に参加したり、料理の本を書いたり、グルメ雑誌を発行したり、またマグロの売買に従事したりと、忙しい毎日を送っています。
 「三鱻食府」という店名が付けられたのもそのためで、中国語で三つの魚が一つになっているのはとても新鮮であることを表し、許社長の食材に対する思いとマッチしているのだとか。「料理を作るものがもしお客様の健康や食材の新鮮度を考えないのなら、それはただ料理を作っているだけの人。信念を持っていてこそ、料理の芸術家と呼べる」というのが許社長の信念です。

昔に思いを馳せながら

 「三鱻食府」の雰囲気は古代中国の食事スタイルのようです。壁の上には藁で作った雨具と陶磁器の箸が飾られていて、昔に思いを馳せるには十分です。真っ赤な床は中国の和気藹々とした雰囲気を象徴しています。中国のアンティークに造詣が深い許社長は、わざわざ中国大陸から細かな彫刻の施された木製のテーブルと椅子、台湾では珍しい手作りの骨董のテーブル、それに農村の雰囲気が感じられるさまざまな骨董品を取り寄せました。中国的なものを愛する国内外の方々は、食事を楽しみながら中国の雰囲気を十分に楽しむことができます。

 実は、許社長がこのレストランを開設したのには別の理由があります。社長の体の調子が悪かったとき、ある友達から5キロ近いマグロが送られました。そのマグロを食べ続けたところ、体調が次第に良くなったそうです。このとき、マグロ料理のように健康的で油が少なく、化学調味料を使わない料理を出そうと考えたのだそうです。
 「三鱻食府」の料理の最大の特徴は、必ず新鮮で健康な食材を用い、許社長自らが考え出したレシピに基づいて作られた、絶対にほかのレストランでは味わえないものであることです。食材はすべて宅配便で直送された「東港三寶」を使っています。「東港三寶」とは、油魚子(アブラソコムツの卵)、桜海老、マグロの三つを指します。東港の海産物は新鮮で、値段以上の価値があります。海鮮が大好きな方は是非食べてみてください。

おすすめメニュー

紅麹炒飯/紅麹チャーハン (120元)

 紅麹はお酒の原料の一つで、コレステロール値を下げてくれるとか。紅麹の鮮やかな赤色は食欲をそそります。キャベツと一緒に炒めることでご飯の甘みが一層増し、ネギのみじん切りは視覚的な効果を増すだけでなく炒飯の香りを一段とよいものにします。このようなシンプルな食材を炒めた炒飯は、意外にも油っこくなくさっぱりとした食感。ご飯そのものの甘みも噛めば噛むほど増してきます。許社長によると、ご飯は冷めると弾力を増し、歯ごたえも更に良くなるため、この料理は冷めたいほうがよりおいしいのだそうです。

櫻花蝦高麗菜/桜海老とキャベツの炒め物 (200元)

 桜海老を使うのは、桜海老の殻は柔らかくて口の中を傷つけることがなく、普通の海老と比べても小さくて甘く、大きめのキャベツの葉と一緒に炒めると、桜海老の香りが食欲をそそるからだそうです。桜海老のうまみとキャベツの甘みは、山と海の幸の代名詞といえますね。

紅糟肉/酒粕豚カツ(200元)

 カラッと揚がった紅糟肉を一口咬むとお酒のいい香りと一緒に肉汁が溢れてきます。外側はサクサクで、中身はやわらかく脂っこくありません。一口食べるとまた食べたくなります。この料理のおいしさの秘訣は、許社長が厳選した豚肉をたたいた後に、一晩紅糟に浸けることです。それと、毎日取り替えられる新鮮な油で揚げることで、このようなおいしさが生まれます。味噌から作った甜辣醤を付けて食べると、また違った味を楽しむことができますよ。

東港油魚子/カラスミ(200元) 

 東港から宅配便で直送された油魚子(アブラソコムツの卵)を使っています。ニンニクや大根と一緒に食べると、油魚子本来のおいしさが更に引き立ちます。この東港油魚子は中まで火が通らないように、油魚子の表面を軽くあぶることで、油魚子の本当のおいしさを味わうことができるのです。
 油魚子は数が少ないため手に入れることが難しいものですが、許社長はさらに大きめの油魚子を使います。一般のカラスミと比較しても脂がのっていて、香りも味も濃厚。食べると油魚子のおいしさが口に広がり、忘れることができなくなります。

巴西菇鶏湯/きのこと鶏肉のスープ(500元)

 この鶏のスープは、見た目と違って脂っこくはありません。このスープは鶏肉と5種類のきのこを一緒に煮て作られています。おいしくて、とてもいい香りがします。台湾の椎茸は食べるとただ甘いだけで、香りがありません。それで許社長はよい香りのする姫菇松茸を使ってスープに変化を加えています。香菇鶏湯は台湾ではよく好まれる料理ですが、許社長のアイデアで姫松茸が加わったスープは、グルメや常連のお客の間で評判です。

蟹粉豆腐/かにと豆腐のスープ(420元)

 蟹粉とは蟹の粉末ではなく、一本一本の蟹の身のことを言います。このお店では、中国産の大閘蟹を使っています。中国では大閘蟹の鮮度を保つためにまず特製の油脂で調理し、台湾に届いてから豆腐やえんどう豆などの料理とあわせてこの独特の蟹粉豆腐の味を作り出しています。滑らかな豆腐が大閘蟹の身や味噌とうまく絡み合っています。

お店からのメッセージ
三鱻食府

 台湾を訪れた際には、是非、新鮮で健康的なおいしい台湾の料理を味わいに三鱻食府にいらして下さい。心からお待ちしております。

記者コメント
三鱻食府

 シンプルなも感動を覚える「三鱻食府」の料理は、ひたすら味を追求する料理人の心意気を感じます。新鮮な食材と繊細な口当たりに、油は控えめで化学調味料を使わない健康的な料理を守り続けています。それに加え、許社長の半世紀近い豊富な経験と巧みなアイデアは、どの料理にも美しく反映されています。

最終更新:2013年12月11日

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