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台北啤酒工場(建國啤酒廠)

台北啤酒工場(建國啤酒廠)

 一時は立ち退き取り壊しの運命に直面した建物群ですが、市民運動により存続が決定し、2000年には古跡に指定されました。現在の「台北ビール工場」となったのは2002年のこと。もちろんできたての台湾ビールが味わえますよ。

カテゴリ パブ・ビアホール
住所 台北市八徳路二段85號
アクセス MRT忠孝新生駅から徒歩約10分
電話 工場 02-2771-9131 / レストラン 02-2509-8346
定休日 工場 土日祝 / レストラン 年中無休
営業時間 工場 8:00-16:30 / ビアホール 17:30-24:00
WEB http://www.ttl.com.tw/
カード OK

MRT 10分 日本語スタッフ カードOK [記号説明]

台湾ビールの発祥地

 この工場の前身は日本高砂麦酒株式会社。台湾ではじめてビールを製造した工場です。1945年にタバコ酒公売局の接収管理となった後、何度か改名し1975年には「建国ビール工場」と改名しました。そして2002年に現在の「台北ビール工場」となりました。1919年の設立から今に至るまでの、台湾ビールの歴史的発展を見るだけではなく、文化的側面や産業経済の変遷と繁栄などをこの工場で見ることができます。
 2000年に、現在の台北ビール工場が建設されましたが、台北市文化局により、従来からあった紅楼、緑楼、冷凍室とその設備、ボイラー室とその設備、および木造の建物などが、95番目の古跡として指定されました。ビールの生産は他の工場で分散して行われるようになりましたが、このビール工場には依然として昔のままの姿が残されています。

ビール製造工程見学

 炎天下の夏に飲むキンキンに冷えたビール、これにかなうものはありません!ビール派の皆さん、製造工程はご存知ですか?当日解説を担当してくれた呉樹栄理事は、平日の団体見学申し込みは大歓迎とのこと。しかし、日本語のガイドがいないので、軽く予習してしまいましょう!

第1ポイント:糖化室

 まずは糖化室にやって来ました。今はもう使われていない赤銅色の大きな釜はこの工場の誇りです。なぜなら、こうした銅の釜は全世界に10組もなく、国の文化財に指定されているから。さまざまな国からやって来た麦芽や蓬莱白米、香り高いホップなどのビール原料が、この温かい糖化室で煮沸されていました。

第2ポイント:糖化槽

 現在使われている糖化槽は硬く耐久性のあるステンレス製です。40〜50度になる糖化槽の中では、麦を煮て、麦芽と米を糖化する作業が行われています。「糖化」という字面から、糖を加えるのかと誤解してしまいましたが、呉理事は笑って、原料中の食用酵素を抽出することだと教えてくれました。抽出された酵素はパイプをつたって下に送られていきます。

第3ポイント:歴史回廊

 次のプロセスに行く前に、時空が私たちを過去にいざない、建国ビール工場の奥深い記憶を辿ることができます。長い廊下の壁には工場のために力を尽くした人々の名前と役職が書かれ、写真1枚1枚が当時の建物や商品の変遷を物語っています。こうした貴重な歴史的資料は、多くの人の力を総動員して集められたもの。これも台湾ビールに関わった人々全てに対する感謝の意を表すためであり、私たちがこの地に刻まれた物語を忘れないためです。

第4ポイント:麦汁処理室

 処理したばかりの熱々の麦汁は、糖化槽から流れて来ます。この段階で麦のカスをきれいに取り除いて酵母を加えてから6度まで冷やし、冷却で発生した雑味を濾過すると、私たちが普段見るような黄色く澄んだビール色になりました!

第5ポイント:発酵槽

 黄金色に光り輝くビールを見て、めでたしめでたし?いえいえ、まだまだ発酵が待っています!発酵槽は屋外に発酵貯蔵槽が1槽と、室内にはいくつもあります。専門のスタッフが常時ビールの発酵代謝状況を注意深く観察しています。ビールは普通8〜10日発酵させ、摂氏10度以下に厳しく温度管理されて品質を保ちます。

第6ポイント:ビールろ過室

 ビールは次のプロセスに移るたび、発酵したり必要な材料を加えたりするため、どうしてもカスが出てしまうので、ろ過処理は必須です。麦芽根や小麦ふすま、酵母などをろ過した後のビールは美しく透き通っています。ここでビール製造は一段落です。

秘密のプロセス1:コントロールセンター

 コントロールセンターは建国ビール工場の中枢部分。コンピュータ化された先進的な設備を有しています。制御パネルで全体を監視しながら、工程管理を統括しています。労力やエネルギーをできるだけ抑えつつも、ビールの品質を均一に保っています。

秘密のプロセス2:ビン詰め

 ビン詰めは平日の月、水、金曜に行われます。製造日と保存期間内の鮮度を保つため、オーダーを受けた分だけビン詰めします。早く出荷するために予め大量に詰めておくなどということはありません。ビールがラインの上で1本1本詰められては送られていき、蓋がされ、ラベルが貼られ、箱にきちんと並べられていく様子は圧巻です!

【ビールの豆知識】

ビールがほろ苦い訳を知っていますか?答えはホップにあります。ホップの花粉はビールの製造原料であり、甘くほろ苦い喉越しの源でもあります。それに殺菌作用まであるのです!

新鮮なビールとオリジナル台湾料理を堪能する!

 暗闇の中、店の前に青く浮かび上がる「346」の文字、これはビールケースを組み立てて作ったオリジナルの看板照明です。 店内は、カラフルなライトが座席全てを照らし、壁にはテレビがかけられていてスポーツバーに台湾夜市の趣が加わったような雰囲気です。週末には、生演奏のステージが催され、楽しい夜のひとときを演出してくれます。
 ここ「346」は、1919年に作られたビール倉庫を改造して、ラウンジを兼備したおしゃれなレストラン「台灣啤酒346倉庫餐廳」です。本場の台湾料理をメインに、特に台湾ビールにマッチしたメニューを豊富に揃えています。洗練された料理を作るため、日本でも修行を重ねたシェフが作るのは、和食のエッセンスを加味した素晴らしい創作台湾料理です。
 「346」には、室内と屋外合わせて350の座席があります。メニューとオーダーの際の使用言語は英語と日本語で、営業時間は17:30から24:00です。休日は特に混みますので、予約をしていく事をお勧めします。

おすすめメニュー

起士鱈魚豆腐/チーズ鱈豆腐

 一見、チーズとハムのサンドイッチのように見えますが、とても珍しい料理です。焼き上がった黄金色の生地は、 新鮮な鱈のすり身に卵白を混ぜて焼き上げたもので、しっとりまろやかな口当たり。鱈の新鮮な風味に包まれています。これに濃厚なチーズとハムがはさまれており、豆腐のように柔らかくてきめ細やかな味わいです。西洋料理と中華料理の絶妙な組み合わせが大好評の人気メニューです。

椒麻雞肉唐揚/辛口鶏のから揚げ

 口に入れると外はパリッと、中はとてもジューシー。酸味と辛味がうまく絡み合った味に魅了されてしまいます。これは中国の雲南省からタイ北部にかけてよく食べられている料理ですが、「346」では、ビールをベースにした特性漬けダレを開発し、この料理に革命を起こしました。
 柔らかな鶏のもも肉を、その特性ダレにしっかり漬け込み、小麦粉をまぶして揚げます。揚がった鶏肉にソースをかけ、玉ねぎ・ピーマン・ニンニクなどの野菜をからめて完成です。口に入れると、柔らかなチキンと適度な辛味、そして肉のなめらかな口当たりを楽しむことができます。料理のネーミングにもこだわりがあります。中国語のメニューに日本語の「唐揚」という言葉をそのまま使用し、目新しさを与えるようにしています。また、メニューを見ただけでおいしそうなソースがかかった料理をイメージし食欲がそそられるようにと、付けられています。

台啤醉仙蝦/海老のビール漬け

 これがテーブルに置かれると、淡い漢方の香りとビールの香りが漂います。これは新鮮なエビを台湾ビール、クコ、朝鮮人参など漢方の薬剤に漬け込んで作った料理で、エビと漢方薬剤の味が楽しめます。ちょうど良い火加減で調理されたこのエビの色と光沢はとても美しく、口に入れるとビールの淡い苦味とエビの甘味が絶妙に調和します。ビールと漢方の組み合わせ。素晴らしい味わいです。

秋刀魚一夜干/サンマの一夜干し

 塩水に台湾ビールを加え、風にさらしたサンマの一夜干し。身の弾力と脂身は失われていません。このサンマをシェフの巧みな包丁さばきで横向きに開き、絶妙な火加減で焼いたサンマは、油っこさを感じさせません。塩水とビールに漬け込んであるので、何をつける必要もなくそのままいただけます。ほんのり塩味の効いた身と魚の脂の風味はとてもナチュラル。これにレモンをかけて、違った風味を楽しむのもまた格別です。大根おろしでいただくこともできます。

啤酒烏骨雞蛤蜊鍋/ビール風味黒骨鶏と蛤の鍋

 冬の人気メニューです。一体、どんな魅力があるのでしょうか。その理由を調べてみましょう。その日にできたばかりのビールに特製調味料を加えたスープへ、黒骨鶏、蛤、トウモロコシ、豆腐などの新鮮な材料を入れて煮る、栄養満点の鍋料理です。淡いビールの香りがするスープは、薄味ながらうまみが生きていて、ビールの苦みが全然ありません。アルコールの心配も無用です。黒骨の鶏も栄養価が高く、引き締まった肉質は歯ごたえ十分。新鮮で大きな蛤も、ジューシーで味わい深く、いくつでも食べられます。スープが少なくなれば、好きなだけ補充してもらえます。

台灣生啤酒/台湾生ビール 500cc

 台湾生ビールのアルコール度は4.5%。大麦芽、ホップ、蓬莱米が原料です。加熱処理を経ていないので、すっきりしていて酵母菌が生きています。栄養価も高いこのビールの保存期間はわずか15日。夏の暑気払いに欠かせない一品です。

お店からのメッセージ

台北ビール工場は、多くの方の努力により今も残されています。残す価値があるものだと私たちは強く思っています。当工場に民国の初めから残されている建物と設備を見学していただいた後、すばらしい台湾ビールを皆様に少しでも試飲していただきたいと思っています。必ず台北観光を楽しいものにしてくれます。

記者コメント
台北啤酒工場(建國啤酒廠)

 台湾ビールが他と違うのは米の成分を加えているから。そのため、外国のビールより風味がしっかりしていてコクがあります。普段お酒をあまり飲むことのない私ですが、たくさんの人に支持されている台湾ビールがどうやってできているのか知ることができ、この工場の歴史までも知ることができました。今回、泡がきめ細かく口当たり滑らかなできたてビールを飲むことができたお陰で、ビールに印象もすっかり変わってしまいました!台湾ビール最高!乾杯!

最終更新:2013年12月10日

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