(ヤーピエンフェンユエン)
 西門町には、若者や親子連れ、そして外国からの観光客もやって来ます。ここはちょうど日本の原宿と同様、多くの新たなアイデアや流行が人々の波にもまれて育ってゆく所です。台湾伝統小吃「粉圓」の名店「鴉片粉圓」が西門町に主力店を置くのには理由があるのです。

カテゴリ デザート
住所 台北市昆明街108號
アクセス MRT西門駅から徒歩約10分
電話 02-2388-4844
営業時間 11:00-22:30
定休日 年中無休
標準予算 40元
ウェブサイト http://www.opium.com.tw
日本語メニューMRT 10分日本語スタッフ喫煙席あり [記号説明]


※枠付きの写真は、クリックで拡大画像が別ウインドウに表示されます。

台湾伝統の甘党の店

 西門町の名所ともいえる『鴉片粉圓』。散策に疲れた時の憩いの場としてだけでなく、ここのタピオカは、必ず味わうべき逸品といえるでしょう。香港の名作家李碧華もこの甘い美味の虜になり、「鴉片粉圓」という題で、散文集を書きました。この美味がいかに彼の心を動かしたかがわかるでしょう。それに、日本のメディアにも数多く取り上げられています。

 この台湾伝統の「小吃」が、国際的に有名になるなどとは、まじめな店長の王夫婦は思ってもいなかったそうです。このお店は、初めは小さな屋台で始まりましたが、現在では台湾中に6つの直営店、そして数十の加盟店を持つまでになりました。

 いつも厳選された天然の材料を使い、また細心の注意をはらう調理過程は、この夫婦が一つになって、初心を忘れずに歩んできた結果と言えるでしょう。この西門町の本店の特長は、お客様第一という感謝の気持ち。そして現代風の明るい装飾。これが多くの若者たちを引き寄せる秘訣です。しかも、日本人にオーダーしやすいように、メニューには日本語の説明も書かれています。オーナー夫婦の心温まるものを感じさせます。

(取材:鄭小姐)


台湾産へのこだわり

 「暑くない?氷の入った粉圓(タピオカ)食べるかい?」 子供の頃、王店長の母親は、いつも優しく息子の額の汗を拭いては、そう聞いたそうです。王店長にすれば、氷入りのタピオカは、単に夏の喉の渇きを癒す点心ではなく、懐かしいおふくろの味。子供の頃から、タピオカを食べるのが大好きだった王店長は、少年時代に母親と一緒にかき氷を売って副業としていました。それは確かに儲けの少ない仕事でした。それでも王店長は、母親がかき氷を出すたびにいつも示していた「みんなに親切に」という気持ちを今でも忘れません。

 1972年の初夏、王店長は板橋の路地の入り口で小さなかき氷の屋台を始めました。それが今では、数多くの支店やフランチャイズ店を持つまでに拡大したのです。30年以上の歳月の間には、政府の厳格な検査を経て、ますます舌が肥えてゆく消費者からの絶賛を受けてきました。台湾消費者協会の金賞を9回、国家品質保証商品金賞も3回受賞するなど数々の賞も受賞しました。また世界33の国々で商標を申請しているそうです。この健康的で美味しい台湾小吃が、高い評価を受けていることがおわかりいただけるでしょう。

 お碗に盛られた甘いデザート。見た目の華やかさはありませんよね。店長は、人工の添加物は一切使わず、最高の自然の材料を厳選し、調理過程も一つ一つ厳重にチェックしているそうです。この材料はどこから来たのですか?と聞くと、店長は自信を持って笑いながら、こう言いました。ここは台湾の最も伝統的な小吃なので、当然食材は地元のものだけ。大甲のタロイモ、阿里山の愛玉、北港の落花生などしか使いません。台湾の天候は最近不安定になっているため、一生懸命栽培しても収入の少ない農民生活は、ますます苦しくなっています。そのために、品質面だけでなく、少しでも農民への感謝を表わすため、台湾産しか使わないのだ、と店長は感慨深げに話してくれました。
感謝を込めて粉圓を作る

 店長は、お客様への感謝を込めながら粉圓を作るんだそうです。ではその製法をご紹介しましょう。

 サツマイモの粉と、タピオカの素(サツマイモの粉から作る)が、粉圓の原料です。これを手で弧を描くようにやさしく揉みます。その後これを篩(ふるい)にかけます。これを煮たあと、冷水にくぐらせます。冷水にくぐらせることで、透明感が増し、弾けるような歯ごたえが生まれるそうです。

 『鴉片粉圓』の大きさは、一般の「珍珠粉圓」と比べて少し小さく、色合いも、粒全体が白く光っています。これは、中から外まで純粋な赤サツマイモの粉で「ぷにぷに」した感じを出せる、ちょうど良い理想的な大きさなのだそうです。
 甘いシロップにもこだわりがあります。 天然無添加の「二砂糖」(赤砂糖)を使用し、炒め、焙り、煮るという3段階の複雑な工程を経て、20時間も掛けて甘いシロップ「鴉片膏」が出来上がります。赤砂糖自体の純粋な甘さと独特な香り、そしてコリコリ歯ごたえのある粉圓とのハーモニー。お客様が冗談で、一度食べたら病みつきになるアヘンを中に入れているのだろう、と言うのもうなずけます。(※鴉片=アヘン)

鴉片粉圓 HOT or ICE/鴉片タピオカ(45元)
ヤーピエンフェンユエン
 サツマイモの粉を手で練ってできたタピオカを煮ると自然に透明な赤みを帯びてきます。これを20時間かけて煮出した「鴉片膏」(シロップ)に入れます。甘く滑らかな口ざわりで、噛むと程よい歯ごたえがあり、口の中に甘いサツマイモの香りが広がります。夏にはかき氷をいれてもいいし、冬にはあつあつのをいただいて体を温める事ができます。やはりこれがこの店の看板メニューです。
 店の人にお願いすれば甘く煮た薫り高いタロイモを一切れ入れてもらうこともできますよ(無料)。

綜合紅豆 HOT or ICE/あずきミックス(50元)
ゾンフーホンドゥ
 透き通るようなタピオカ、歯ごたえ十分の輪切りのサツマイモにタロイモ、ボリュームたっぷりのあずき、そして柔らかで味わい深い紫イモ。とても贅沢なおやつです。材料がたっぷり豊富に使われているだけでなく、食材の選定も自然と健康を十分に考慮してあるのです。目と口を満足させてくれるだけでなく、健康まで考えてくれるこのメニューはここで一番の売れ筋なのだそうです。

鴉片豆花 HOT or ICE (45元)
ヤーピエンドゥホア
 美容と健康にいいグルメ。女の子ならそんな食べ物に目がないはず。この「鴉片豆花」は、自然の大豆を粉にしたものを固めて作りました。きめの細かな口当たりは普通の「豆花」(豆腐プリン)とは大違い。大豆のほんのり甘い香りが口いっぱいに広がる時、幸せな気分に浸ります。この「豆花」をいただくときに、なくてはならないのがピーナッツ。ここのピーナッツは有名な産地である北港から取り寄せています。ピーナッツの甘煮は柔らかで、香ばしく、このピーナッツを真っ白な「豆花」に乗せるだけで、伝統の台湾の小吃が絶品へと変化します。

藍山豆花 HOT or ICE/ブルーマウンテン豆花(45元)
ランシャンカーフェイドゥホア
 甘い「豆花」を食べた人は多くいると思いますが、コーヒー豆花というのを食べた人は少ないでしょう。その独特のコーヒー豆花がここでは味わえるのです。コーヒー豆は台北でも有名な「蜂大コーヒー」から買い入れたジャマイカ産の純正ブルーマウンテン。これをきめの細かな豆花と組み合わせます。大豆の香り豊かな味わいとブルーマウンテンのコクのある味わいが意外なハーモニーを奏でます。これにコーヒー用のクリームをかけるとまた一味違った味になります。この新鮮な大人の味わいをぜひお試しください。(この新製品は現在直営店のみにて販売中です)
ミニ情報
  • 西門主力店の改装オープンとともに台湾の6つの直営店で、烏龍茶豆花、ブルーマウンテン豆花、緑茶豆花が新登場。この豆花には不思議な液体がかかっていて、おっかなびっくりそれを味わうとそのおいしいことに再びびっくり。この賑やかなスポットにやってくる若者たちは、また新鮮な味の発見をして満足して帰って行きます。
  • 2005年秋には、新たなメニューとして「鴉片泡飯(アヘン茶漬け)」、「鹹豆花(塩豆花)」、「可口生菜鴉片粉圓(サラダアヘンタピオカ)」が登場します。珍しい物好きな人にはたまらない誘惑。是非お試しを。
  • 12〜15人が座れる宴会用テーブルがあります。(要予約)
 実は私は、子供の頃にタピオカが喉につまるという経験があり、タピオカがずっと好きになれませんでした。でも王店長が作ってくれた鴉片粉圓(オピウム・タピオカ)を口にした時、あまりの美味しさにビックリ。調理過程の着実さや注意深さはもとより、店長は食材や衛生にも気を使っているのです。職人ならではのこだわりを見るとき、これほど気配りされたものが美味しくないわけがないと納得!
 しかも店長夫婦の示す感謝のこもった心配りと努力は、なるほど、このお店が繁盛するのは当たり前。ご夫婦の精神からも学ぶものがたくさんあるのです。西門町を散策する時には、この美味しいグルメを絶対食べ逃しなく!

記者:鄭小姐
店長 王心孝さんからのメッセージ
 台湾特産の甘いものを賞味するために、日本からお越しになったお客様を心より歓迎致します。健康的で、天然の厳選された食材で作られた、最高に美味しく、心置きなく頂けるグルメにきっとご満足していただけることでしょう。心からの感謝を込め、皆様のご来店を心よりお待ち申しております。

クレジットカード不可 座席数 150 支店 60 広域マップはこちら




最終更新:2008年03月06日 copyright(C)