旅々セレクト
TABITABI Select蘇杭餐廳
高貴で優雅な雰囲気
「蘇杭餐廳」は、台大学友会館の2階にあります。人目につきにくい隠れ家的な場所にあるというのに、ランチタイムになるといつの間にか満席状態。オーナーが一番大事にしているのは「サービスの品質」。このオーナーの理念が、江浙料理を愛する人たちを引き寄せているのでしょう。
店内は、高貴で優雅な雰囲気。店内のいたるところに、オーナーが中国を歩き回って集めた小さな工芸品が飾られています。中国の工芸品に興味がある方は、ゆっくり楽しんでみてくださいね。
ヘルシーな江浙料理
このお店のオーナーは江浙省出身なので、江浙料理はオーナーにとって家庭料理ともいえるのですが、どうも江浙料理には、「油っこい」というイメージがあるみたいです。健康ブームで「油も塩分も控えめ」な食が望まれる今、オーナーは、油を減らしても江浙料理のおいしさを損なわず、本場の味を提供できるようにと、シェフと共に研究を重ねてきました。数ヶ月ごとに蘇州、杭州、上海などを巡っては、いろいろな料理を試食して分析するということを繰り返しながら、ヘルシーな江浙料理を生み出してきたのです。そして、今でも年に数回は中国へ行き、研究を欠かさないようにしているそうですよ。
おすすめメニュー
砂鍋醃篤鮮/中華ハムと筍のスープ (400元)
これは、豚骨、中華ハム、魚を一緒に数時間煮込んだスープに、たくさんの具材が入っています。ちょっとすくってみただけでも分かる、その具の多さ!塊状の中華ハムや、細かく刻んだモツ、湯葉、たけのこ、青々とした青江菜などなど。スープを口に入れてみると、油っこくなく、濃厚で豊かな味わいが口に中に広がります。そして、甘くて柔らかいたけのこのポリポリという食感が絶妙。大きな中華ハムは、柔らかくて溶けそうな口当たりで、食べ始めると止まらなくなるおいしさ!全体的な口当たりのハーモニーは最高です。本物の江浙土鍋スープを食べたいなら、この具だくさんで濃厚なスープを見逃してはいけませんよ!
小籠湯包/小籠包 (120元/8個)
薄い皮で、豚のひき肉や皮のゼリーを入れて包みます。このゼリーが、蒸したときに溶けて、熱々のスープになるのです。生姜、酢、醤油で作った特製のタレをつけて食べてみると、香りが口いっぱいに広がります。さわやかな中に豚肉の香りがあり、かみ締めると柔らかくて油っこくなく、いくつでも食べられそう!皮が薄くて、とっても豊かな味です。
絲瓜蝦仁湯包/ヘチマとエビの小籠包 (160元)
これは、具がヘチマとエビという組み合わせで、他のレストランではあまり見られない珍しいメニューです。さわやかなヘチマと、ぷりぷりのエビの食感が楽しめて、ヘチマの甘い香りもとっても豊か。このヘルシーな湯包、ぜひお試しください!
ミニ情報
- このお店の名物「杭州老鴨煲(杭州鴨スープ)」は調理に時間がかかるので、前日までに必ず予約をしてください。(1,080元)
- オーナーのこだわりにより、湯包は注文してから作ります。また、熱々を食べられるように、1セイロずつ提供してくれます。
- 予約必須です。
お店からのメッセージ
記者コメント
最終更新:2013年12月20日