(ヅートンルー)
 「紫藤廬」は賑やかな大通りの傍らに、ひっそりと佇む茶藝館です。見落としてしまいがちですが、実はただの茶藝館ではありません。
 史跡として登録されている歴史的あるこの茶藝館で、時の流れを忘れゆったりとした気持ちで、お茶を楽しんでみませんか?

カテゴリ カフェ・茶藝 | 台湾料理 | 素食料理
住所 台北市新生南路三段16巷1號
アクセス MRT台電大楼駅から徒歩約15分(タクシー推奨)
電話 02-2363-7375/02-2363-9459
営業時間 10:00-23:30
定休日 旧正月(大晦日〜1/3)
標準予算 一人300元程度
ウェブサイト http://wistariahouse.com/
日本語スタッフカードOK喫煙席なし [記号説明]


※リニューアルによる工事に伴い、2007年3月11日より一時閉館となります。改装工事は1年を計画しており、2008年春に開館予定です。
※枠付きの写真は、クリックで拡大画像が別ウインドウに表示されます。

近代茶藝館の草分け的存在

 新生南路の大きな通りの傍らにひっそりと佇む「紫藤廬」は、目を引く看板もない(白い紙に筆で「紫藤廬」とあるだけ)ので、見落としてしまいがちですが、実はただの茶藝館ではありません。

 この古い建物は、当初は学術文化の討論や台湾民主運動の拠点として使われました。その後、1981年に茶藝館としてオープンし、現代の茶藝館ブームの草分けとなったのです。

 1997年には、正式に古跡として指定された、歴史的特色の濃い茶藝館なのですよ。オーナーの周渝さんは、芸術的なたたずまいを創り出すため、これまでの「伝統」と「東洋的美意識」を継承しながらも、「現代」と「西洋」を取入れ、両者を独創的に転化、融合させることを目指しました。こうして、現在の歴史的で文化の香りが漂う独特の風貌が完成したのです。




(取材:邱小姐・陳小姐)

日本式のインテリア

 敷地に足を踏み入れると、緑の濃い庭園にが目に飛び込んできます。七賢竹や芭蕉などの木々が立ち並び、一角にはコイの池もあり、静かな茶藝館に生命の息吹を吹込んでいますね。

 店内に続く扉を開けると、お茶の道具や古跡の資料が両脇に並んでいます。そして木の床、藤椅子、木の机、庭全体を見渡せる大きな窓。このメインルームは以前民家の居間として使われていた所で、改装され開放的な喫茶空間に生まれ変わりました。

 ここ以外は紫蘇房、紫緑廰、紫雲閣など大きさの異なる部屋に仕切られ、お客の人数に合わせて使用しています。どの部屋にもすだれやふすまが使われ、日本情緒に溢れています。また、たたみを敷いてある部屋もあります。静かにお茶愉しみたい人が、のんびりとした時間を過ごすのにぴったりの空間ですよ。

美味しいお茶を飲む為に

 お茶は種類が多く性質や味も様々で、それに応じて淹れ方も多種多様です。お茶をたしなむ人は、茶葉によって淹れ方を変え、お茶の味を最大限に引出すこと知っています。

 ここ「紫藤廬」では、自分でお茶を淹れることもできますが、初めての方のために、店員さんが見本を見せてくれるので、「飲みたいけど淹れ方が分からない」と心配する必要はありませんよ。

 お茶の淹れ方は基本的に宜興式小壺品茶(宜興焼きのセット使用)、蓋杯品茶(茶漉し付きマグカップ使用)、天目小茶碗品茶(天目のミニ茶碗使用)の三つに分けられます。店員さんはお客の好みや天候に合わせ、適切なお茶をアドバイスしてくれます。また、お茶のメニューは店長自らが筆を取り、お茶の特製についても詳しく書かれていますよ。
おすすめのメニュー

 お茶にはお茶菓子が欠かせませんよね。「紫藤廬」では直接菓子舗に注文して、自ら目を通したものだけをお客に出しています。また、お茶は季節に合わせて各種取り揃えています。


緑豆 / 緑豆のお菓子(70元)

 お茶には伝統的なデザート、緑豆が欠かせません。滑らかで、柔らかく、口に入れるとすっと溶けていきます。豆の風味は濃厚ですが、しつこくなく、ほのかな甘みがお茶とちょうどよく溶け合いますよ。

鳳梨酥 / パイナップルケーキ(80元)

 鳳梨酥も伝統的なデザートです。皮は厚くサクサクで、餡はモチモチした食感です。一口かむと、パイナップルの香りが口一杯に広がります。お茶といっしょにいただくと本当に最高ですね。

青石流泉 / 青石流泉(260元)

 緑茶の一種で、自然生態茶とも呼ばれます。冬に飲用するのがオススメだとか。茶碗の中で変化するお茶の葉を愛でながら、お茶を楽しむことができます。さわやかで、強い甘みがありますよ。

舞色 / 舞色(300元)

 東方美人茶とも言われる米の発酵により作られたお茶で、まろやかな甘みがあります。お茶の成長する様子が、舞う踊り子のように見えたため、店長が「舞色」と名付けたそうですよ。

無界 / 無界(260元)

 現在、知っている人はごくわずかになった古い品種「黒面」です。それを発酵させず、機械乾燥もせず、太陽の光だけを使い自然乾燥して作ったのがこのお茶です。独特の味と、すがすがしい香りが特長で、口に含むと香りが自然に広がりますよ。
ミニ情報

お茶の葉はご自分で準備されても結構です。その場合、お湯代として180元いただきます。店内のお湯は全て沸騰させた涌き水を使用しています。
お茶の葉を追加するときは、定価の100元引きです。
お昼の11時〜2時、夜の5時〜8時は、お食事も楽しめます。メニューは定期的に変更します。
5人以上のときは、予約をお勧めします。


記者:邱小姐
 私自身お茶は好きなほうではありませんでしたが、取材を終えてお茶文化に対する考え方が変わりました。お茶を飲むことがこんなに愉しく、優雅なものだったとは…。

 お茶を愛する方なら、1度は足を運んで見てくださいね。ちなみに取材当日には、日本など外国のお客が数多く訪れていました。お茶は国境を超えた芸術なのですね。
オーナー 周渝さんからのメッセージ
 「紫藤廬」ではお茶の楽しさを堪能するだけでなく、伝統的なお茶文化の芸術を体験し、身も心も養えられる。そんな環境づくりを心がけています。どうそ、「紫藤廬」で愉しく、快適なひとときをお過ごしください。ご意見がございましたら、何なりとお申し付けください。今後の参考にさせていただきます。
クレジットカード可(VISA MASTER JCB AMEX) 座席数 180 広域マップはこちら



最終更新:2007年03月02日 copyright(C)