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母から娘へと受け継がれる伝統芸術「女紅」 「女紅」とは糸紡ぎ、機織、裁縫、刺繍、パッチワークなどの古くから民間に伝わる技術のことです。また母から娘へ、姑から嫁へと代々伝えられてきたため「母親の芸術」とも呼ばれています。女性たちは一針一針に家族への思いを込め、服飾や装飾品に深い想いを託してきました。今回はこの中国伝統「女紅」のお店、「中国女紅坊」をご紹介します。 現代における中国女紅芸術 オーナーは中国の伝統芸術である「女紅」を復興させるため「中国女紅坊」を創設しました。そして芸術品でありながらも、現代の需要に合わせ実用性に富んだ「女紅」の生活用品が数多く生み出されました。そしてそれは、中国の女紅芸術に、新たな生命を吹き込むこととなったのです。 インテリアに美しい木を生かした「中国女紅坊」の店内は、落ち着いて深みのある中国の伝統美溢れるお店です。店内に置かれている物は人形、装飾品、文房具、衣服など、すべて日常生活で馴染みのあるものばかりです。オーナーのモットーである「伝統芸術の価値は生活の中に生かされてこそ、その魅力を発揮し、その生命力を保ち、文化として継承されてゆく」を実感させてくれる店内ですね。 昔ながらを現代に活かす 「中国女紅坊」では、生活の中に伝統文化を生かしていくことを考え、商品の開発を行っています。しかしオーナーは、中国の母親たちが伝えてきた伝統技術を、さらに多くの人に広げていくには、単に伝統工芸を保存するのでなく、ユニークな味わいを持つ、新しいものを生み出さなければいけないと考えています。そこでオーナーは、昔ながらの青い花柄や、大柄の花模様の生地を使い、これらを現代のパッチワークや、アクセサリーに使用することで、独特の古典美の表現しているのです。 奥の深い中国文化 商品の模様に使われている愛らしい動物達、実はその一つ一つに深い意味があるんですよ。ではそのいくつかを、ご説明いたしましょう。ニワトリの図柄は『双吉』と呼ばれています。中国人は昔からニワトリを、悪を打ち払い福を願う武勇の象徴としてきました。また中国語では発音の似る言葉同士での連想を行う事がよくあるのですが、「トサカ」を表す中国語「鶏冠」の「冠」は「官」と音が同じであるため、任官を受けて収入が良くなることを代表する言葉となり、「鶏(チー)」も「吉(チー)」と音が同様であるため、縁起の良い語となりました。 また昔から桃と猿は長寿の象徴ですが、特に中国語で猿は「猴(ホウ)」は「侯(ホウ)」と同じ音で、諸侯に任官される願いを表す語ともなっています。 あなたも手工芸品の贈られた時には、その裏に込められている祝福や、願いを考えてみると面白いですよ。