晉江茶堂
晉江茶堂イメージ
(ジンジェンツァータン)
 古い日本家屋の店構えに懐かしさを感じる、客家料理の店「晉江茶堂」。
  三國時代から愛飲されている、伝統的なお茶「擂茶」を通して、素朴で勤勉、倹約家として知られる客家人の文化に触れてください。

カテゴリ 客家料理カフェ・茶藝
住所 台北市中正區晉江街1號
アクセス MRT古亭駅9番出口から徒歩約3分
電話 02-8369-1785
営業時間 11:00-14:30 / 16:30-21:00
定休日 不定休
標準予算 一人200元程度

クーポン

店内で基本消費額以上を消費された方に擂茶1杯サービス



※枠付きの写真は、クリックで拡大画像が別ウインドウに表示されます。

昔懐かしい日本家屋に息づく客家文化

晉江茶堂  日本統治時代に倉庫として使われていたという、晉江街の古い日本家屋。現在その入り口には、赤い「擂」の字の看板がかかっています。一歩中に入れば、木造のテーブルと椅子、部屋のあちこちに飾られた骨董品、日本風の和室、そして窓の外には竹林・・・と、まるで一昔前にタイムスリップしたかのような錯覚にとらわれます。

店内にはどこか懐かしい雰囲気が漂います  このどこか「昔懐かしい日本の我が家」の雰囲気に溢れた建物こそが、今、台北市で人気の、客家文化の味わえる店「晉江茶堂」です。客家文化の代表的存在「擂茶(レイツァー)」の本家「北埔擂茶」の支店というだけあって、その味わいは本物。北埔まで足をのばさなくても、本格派の客家料理や擂茶を楽しめるとあって、多くの観光客に喜ばれています。


(取材:游先生)


擂茶の起こり

店内の様子  「晉江茶堂」のメインメニューは、やはり「擂茶」。「三生茶」とも呼ばれる擂茶の起こりは、三国時代までさかのぼります。「三生茶」という呼び名は、お茶、生米、ショウガを挽いて作ったお茶を飲んだ張飛が、その味を絶賛、「この茶を飲めば三生(三世)までも幸せになれる」と語ったことに由来しています。

擂茶はもともと塩味で日本でいうお茶漬けの役割も果たすのだそう  擂茶はもともと塩味で、お茶として飲むだけでなく、ご飯にかけてお茶漬けにもされていたといいます。これは、日本の緑茶とよく似ていますよね。「晉江茶堂」の王店長は、これらのよく似たお茶文化を見ると、もしかしたら客家人と日本人の間には血縁関係があったのかもしれないと思うのだとか。

 現在この擂茶文化が継承されている土地は、台湾の他にもインドネシア、マレーシア、シンガポール、中国の広州、湖南地方などがあります。各地に移民していった客家人たちはそれぞれの土地の影響を受け、異なった擂茶文化を生み出していきました。


伝統の味「擂茶」を味わう

擂茶をおいしくいただくコツは材料をしっかり擂ること  「晉江茶堂」の擂茶は、体に良い黒ゴマ、白ゴマ、落花生、緑茶をベースに、ウーロン茶の風味を加えて緑茶の香りを引き出していきます。また塩味を少し抑えめにして、飲みやすい味わいになっているのも特徴です。基本食材の他にも、様々な穀類を入れることもできますが、入れる食材が多くなればなるほど、すり砕く時間も長くなるのでご注意を!スープのように濃く、美味しい擂茶の味わいは、材料をいかに細かくできるかにかかっているんですよ。


 健康擂茶を味わいたい方々のために、機械で粉にした材料も準備されています。蓮の実、淮山、西果、茨実といった漢方薬から、小豆、大豆、緑豆、黒豆、米豆、白鳳豆といった豆類や穀類など、約20種類もの材料が置いてあります。これらは個別に買い求めることもできます。

擂茶の入れ方
 擂茶に必要な器具は、すり鉢、すり棒、茶碗です。「晉江茶堂」のすり棒には、グアバの幹から取られた木材が使用されています。硬いグアバの木は、擂った時に木屑が出にくく、さらにグアバの木そのものに、内臓を強くする作用があるので体にも良いのだそう。茶碗には手作りの器を用いるのも、「晉江茶堂」のこだわりです。
 それでは早速、擂茶を作ってみましょう!

1.

黒ゴマ、白ゴマ、落花生をすりこぎですります

 まず、すり鉢に入った黒ゴマ、白ゴマ、落花生を、すり棒で砕きます。砕いた黒ゴマ、白ゴマ、落花生を、すり棒でさらに細かく擂っていきます。すり棒の支点を中心にして、棒の上部をグルグルと回すのが、うまく擂るポイントですよ。

2.

ゴマと落花生の香ばしい香りが漂い始めます

 ゴマと落花生の香ばしい香りが漂い始めたら、あと一息。材料が十分細かくなっていないと、飲んだ時に水っぽく、ざらざらとした舌触りが残ります。

3.

緑茶の粉を加えます

 擂り終わった黒ゴマ、白ゴマ、落花生に、緑茶の粉を加えます。

4.

ウーロン茶で緑茶の粉を溶いていきます

 ウーロン茶を注ぎ、緑茶の粉がすべて溶けるまでかき混ぜます。

5.

湯呑み茶碗に注ぎます

 出来上がった擂茶を、湯飲み茶碗に注ぎます。

6.

お好みで"米香"を入れます

 お好みで、米のポップコーン“米香”を入れます。お茶とお米を一緒に食するのは、客家人が空腹を満たしながら、喉の渇きも癒すために用いた方法。濃い緑茶の味に、ほんのりと『米香』の香ばしさ。これが客家人の食欲と乾きを同時に満たす、伝統の擂茶の味わいなのです。


 
冷製鶏肉
冷泉油鶏/冷製鶏肉 (250元)
 脂ののった鶏肉を、さっと湯通しした後、毎日新竹から宅急便で送られてくる、こだわりの冷泉につけ、皮と身をきゅっと引き締めます。甘酸っぱい客家ソースをつけて食べると美味しさもひとしおです。

客家炒め
客家小炒/客家炒め (250元)
 陰暦の毎月1日と15日に、3種の食べ物を捧げて、土地の神さまを拝む客家人。お参り当日に、あらかじめ油で揚げて保存しておいた、豆干(干して乾燥させた豆腐)、イカ、豚肉を炒めて作る「客家小炒」は、客家文化と深く結びついた伝統料理です。
 晉江茶堂でも、この伝統を守り、新鮮な豆干、イカ、豚肉を一度油で揚げてから、炒め料理にします。食材の鮮度を保つこともできる、先人の知恵が生きた一品です。

客家風豚肉の塩漬け
客家鹹豬肉/客家風豚肉の塩漬け (250元)
 倹約家で知られる客家人の料理は、少ないおかずでたくさんのご飯が食べられるようにと、塩辛いものが多いのが特徴。この豚肉の塩漬けもその典型ですが、晉江茶堂では食べやすいように、塩味を抑えてあります。
 ネギやニンニクなどの付け合せを加えると、酸味、甘み、塩味が適度にミックスして絶妙な味わいに!お口のニオイが気になるという人は、食後に擂茶を飲めば大丈夫。すぐにニオイは消えてなくなりますよ。

ゴマ団子
麻薯/ゴマ団子 (50元)
 食後のデザートとして外せないのが、客家風ゴマ団子です。香ばしく、甘いピーナッツの粉をまぶした自家製ゴマ団子は、擂茶との相性もバッチリ。一緒に味わえば、食事の脂っこさや、塩辛さは消えてなくなります。

擂茶
擂茶/擂茶 (120元)
 一つのすり鉢で、4人分の擂茶を楽しむことができます。協力して材料を擂り、一緒に成果を楽しむことができるという楽しさが擂茶にはあります。カボチャの種(割って中身を食べる)、ドライグアバ、バニラケーキなどのお茶請けが付きますので、飲むだけでなく食べる楽しみもたっぷりですよ。

記者記者:游先生

 塩味がきつく、なかなか馴染めない人もいる客家料理ですが、「晉江茶堂」では、擂茶、料理ともに塩味を抑え、日本人でも食べやすい味わいになっています。台北市で、身近に体感することが可能になった客家文化。自分達で作って味わえる、伝統の味・擂茶を、ぜひ一度ご堪能下さい!


オーナー 謝豐明さんからのメッセージ
 当店で客家文化を体験し、擂茶から客家人の勤労と倹約の精神を汲み取っていただければと思います。皆さまのお越しをお待ちしております。


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