
| 住所 | 台北市仁愛路四段505號 |
|---|---|
| アクセス | MRT國父紀念館駅すぐ |
| 電話 | 02-2758-8008 |
| 参観時間 | 9:00-19:00(一部施設は17:00まで) |
| 休館日 | 旧暦の大晦日、1月1日、設備点検日 |
| 入場料 | 無料 |
| ウェブサイト | http://www.yatsen.gov.tw/ |
中国革命の指導者であり、台湾の父とも呼ばれる孫文は、1869年に広州の農民の子として生まれました。医者を目指し香港などで学びましたが、諸外国の侵略になすがままの清の政府に対する憤りと、貧困にあえぐ人々に対する悲しみから、革命家に転身。1914年に結成した秘密結社中華革命党は、現在の国民党の前身です。ハワイ、日本などで革命家組織を結成した孫文は、1912年の辛亥革命の精神的な指導者となり、革命後には中華民国の臨時大統領に就任しました。
孫文が1905年に発表した中国革命の基本理念である「三民主義(民族の独立、民権の伸張、民生の安定)」は、現在の台湾政府の基本理念でもあり、学生の必須科目となっています。
民族路、民権路といった主要道路は、この三民主義にちなんで名づけられているのです。
中国では本名に加え「号」と言う呼び名を持つ習慣があるのですが、孫文の号である「中山」を記念した中山北路や中山公園なども、台湾ではいたるところで目にすることができます。それだけ孫文が台湾で尊敬されているということでしょう。台湾や中国で「孫中山」という名を目にしたら、それは孫文のことなのです。
また、孫文の妻である宋慶齢は、台湾初代総統・蒋介石の妻である宋美齢と姉妹の間柄。ここからも台湾と孫文の強い繋がりが見て取れますね。
國父紀念館は、忠孝と信義の2大ショッピングエリアのちょうど真ん中という便利なロケーションにあります。ツバメの尻尾のように反り返った、オレンジ色の屋根が特徴の紀念館の高さは約30メートル。思わず見上げてしまう高さです。周囲を取り巻く中山公園は総面積約4万平方メートルとこれまた広く、公園入口から紀念館にたどり着くまでに、夏なら汗びっしょりになってしまうこと確実です。
國父紀念館の中心にあるメモリアルホールには、孫文のブロンズ像が鎮座しています。像の高さは8.9メートル。座っている姿なのでさほど威圧感は感じませんが、それでも迫力充分です。孫文像の左右には陸・海・空軍から選抜された衛兵が、不届き者はいないかと周囲に睨みをきかしています。毎時ごとに開催される、息の合った衛兵交代セレモニーは必見です。衛兵交代は中正紀念堂、忠烈祠でも見ることができますが、衛兵と一緒に写真を撮ることを許可してくれるのはここ國父紀念館だけ。任務が終わって詰め所に戻る人にお願いをすれば、一緒に写真を撮らせてくれるそうですよ。
蒋介石が祀られている中正紀念堂に比べ、國父紀念館には比較的落ち着いた雰囲気が漂っています。華美な生活を嫌い、大統領になった後でも質素な暮らしを貫いたという、孫文の姿勢が現れているようです。
紀念館内には孫文の著作や直筆の手紙、書類といった、貴重な資料を集めた史蹟展示室や、蔵書数30万冊を誇る図書館、オーディオルーム、画廊など、孫文や中国革命に関するデータが一同に集められていて、中国の近代史に興味がある方は見逃せません。また展示室では、随時、入場無料の水墨画や書の展示会が開催されています。この展示会、入場無料のことが多いのが嬉しいところ。また、2626名が収容できるホールは台湾でも最大規模。国内外の著名アーティストによるコンサートや、演劇が随時開催されていますので、プログラムのチェックをお忘れなく!
國父紀念館を囲む中山公園は、市民の憩いの場となっています。公園内の池は都会の真ん中にあるとは思えないほど豊かな水をたたえ、周囲の柳や椰子の姿を映し出しています。池端にあるテラス式カフェは、周辺の会社のビジネスマンや、買い物帰りの奥様方がほっと一息つくポイントとなっているようで、いつものんびりしたムードが漂っています。
また、中山公園は市民の太極拳スポットとして有名。毎朝早いうちから、太極拳を楽しむ人たちで、公園はとてもにぎやか。グループで練習している人たちも多く、真似をしていたら仲間に入るよう声をかけられたりもしますので、興味のある人はぜひ早起きして参加してみてくださいね。