(ホンロウジゥチャン)

 多くの人が「若者の町」、「流行の町」といったイメージを持っているMRT西門駅のすぐ近くに、伝統の息吹を感じる建物があります。それは紅樓劇場。
 この劇場、昔は市場、映画館、会合の場所など、時代とともに様々な形で市民に利用されていました。そして月日は流れ2002年、政府と民間の協力により、博物館と劇場が一体となった、市民の安らぎの場として復活したのです。


住所 台北市萬華區成都路10號
電話番号 02-2311-9380
アクセス MRT西門駅から徒歩約3分
営業時間 (日〜木)11:00-21:30
(金〜土)11:00-22:00
※2階劇場部の営業時間は、状況によって変更します。
定休日 月曜日
ウェブサイト http://www.redhouse.org.tw/
(取材:・先生/李先生)
喫煙席なしMRT5分クーポン[記号説明]

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※枠付きの写真は、クリックで拡大画像が別ウインドウに表示されます。

時は流れ、新たな姿でお目見え

 台北市西門町の成都路にある紅樓劇場には1世紀近いの歴史があります。以前は台湾を象徴する公営市場であり、書物と演劇、映画やエンターテイメントの中心としても栄えました。しかし、1970年代以降、徐々に人々の足が遠のき、忘れ去られた存在となったのです。 
 しかし伝統と発展という新たな道を探すため、長い年月を経て、紅樓はついに博物館兼茶芸劇場という斬新な形で私たちの前に姿を現わしました。今年(2006年)上旬には新たな改装が行われ、「紅樓劇場」という4文字は2002年以前の赤地に黒から白地に赤のデザインに変わり、見る人に新鮮なイメージを与えています。内部は台湾映画を核に、過去と現代の融合をテーマとした展示物や催しが行われ、台北の人々にとって新しいレジャースポットの一つとなっています。

コンセプトは大衆文化

 設計士の王氏は、人々の紅樓に対する懐かしく甘酸っぱい思い出と現在をリンクさせ、新しい空間を作り出すことを試みました。昔の映画や100年の紅樓の歴史などを物語る写真と共に、現代の有名人のトーテムなどが展示されていることに、その精神を感じることができます。また、「大衆文化」をコンセプトに、不定期的に台湾文化の展示会を開催しており、訪れる人々に新たな視点や歴史的発見をもたらしてくれるのも特色の一つです。

紅樓劇場の歴史

 西門の紅樓は赤レンガ造り、八角形をした2階建て洋風建築で、日本統治時代の初期(1908年)に、近藤十郎氏の設計によって建てられました。屋根には傘のような放射状の鉄骨が入っており、その外観と共に非常に特徴的な造りになっています。

 この一帯はかつて「新起街市場」と呼ばれ、西門付近の住民に親しまれてきました。西門市場は歴史的価値が高いものでしたが、2000年に火災で崩壊してしまいました。 紅樓は当時、「市場八角堂」と呼ばれ、市場内では花、書籍、薬品、日本食、台湾の特産品などが販売されていました。年末年始にはさまざまな品物が並べられ、人々でごったがえす様子は、お年寄りには思いで深い風景として記憶されています。

 紅樓は、1997年に三級古跡に指定されました。台北市政府の当初の計画では紅樓を「映画博物館」とする予定でしたが、2002年に計画は劇場へと変更になり、現在は、市政府文化局が紅樓の経営管理しています。

2F:お茶を飲みながら演劇鑑賞

 銅鑼が「ドン、ドン、ドン」 と3回鳴り響くと、まもなくお芝居が開演しますよ、の合図。一般的な劇場とはちょっと違う合図にも、新鮮味を感じます。
 それでは早速、劇場のある2階へ。好きな席に座ってお茶を飲み、デザートや点心、かぼちゃの種を食べながら、のんびりとお芝居を鑑賞しましょう。

 紅樓劇場では中国伝統劇と「実験劇団」が特に人気。また「春禾劇団」のコメディ、「緑光劇団」のオリジナリティあふれる舞台も評判が高いです。そのほか、レトロな上海を満喫できる鼓霸大楽団などもオススメです。


 取材のときに上演されたのは、「春美歌劇団」による、新しいタイプの歌仔劇でした。オペラのような胡仔戲をベースにしており、主要なストーリーは劇団員のオリジナルなのだそう。歌仔劇の基本の節回しや動作と現代音楽を組み合わせ、豪華な衣装を身にまとって演じられるこの劇はシンプルで分かりやすい上、とてもコミカル。言葉がよく分からなくても、思わず笑ってしまうこと間違いなしです!

 実はこの劇団、日本の宝塚のように劇団員はすべて女性なんです。紳士役の方の美しい舞台姿には、思わずうっとり・・・。花を抱えた人たちの行列を見るだけでも、この劇団の人気具合が分かりますね。

 現在、水曜日のトラディショナルアートの夜や、木〜土曜夜の上演時間以外にも、日曜日の午後1時から午後7時まで、2階の劇場をお茶や談笑を楽しめる空間として開放しています。

※歌仔劇・・・台湾の地方劇の一つ
1F:紅樓劇場の文化と歴史を展示

 館内1階部分では広々としたスペースを利用し、様々な関連品を展示しています。 文化展示コーナーでは、「紅樓文物展」やは「台湾50・60年代童玩商品展」など、季節ごとに異なるテーマの展示を開催しています。取材時には台湾初のロングラン人形劇企業化映画および民間の伝奇人物である「祈祷師―鍾馗特展」が開催されていました。
 また入口にたたずむ黒い映写機もお見逃しなく。スタッフによれば、この映写機は数十年前、紅樓がまだ映画館だったときに放映の大役を担った本物だということです。


 ここでみなさんに、紅樓劇場のおもしろい場所をコッソリお教えしましょう!
 それはトイレ。たくさんの鏡に囲まれた空間は、さながらミラーワールドのよう。また、昔ながらのかまど型の洗面台には、秘密のカラクリが・・・!
 ここから先は、自分の目で確かめてみてくださいね。

ミニ情報

  • 2F劇場入場のチケットはインターネットでの予約のほか、紅樓劇場で直接購入することもできます。チケット売り場は入口の右手にあります。
    平日のチケット 劇団により異なります
    トラディショナルアートの夜のチケット 150元

  • 基本的には予約なしでも大丈夫ですが、人気劇団のチケットは事前予約をお勧めします。
    予約番号:02-2311-9380
    ※日本語は通じないので、ガイドの方や中国語の話せる方に予約してもらってください。(英語可)
    ※現在演劇は休演中で、2007年12月以降に再開する予定です。
劇場座席数 200  広域マップはこちら



最終更新:2008年10月30日 copyright(C)