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台原アジア人形博物館

台原アジア人形博物館

 2005年11月に移転オープンした人形館「林柳新記念人形博物館」の建物は林柳新氏の夫人(林經甫会長の母親)が寄付したもので、4階建て、総面積200坪の土地を展覧博物館と劇場に分け、教育、エンターテイメント、伝統継承といった機能を兼ね備えています。人形劇文化の美しさと楽しさをぜひ体験してください。

カテゴリ みどころ
住所 台北市西寧北路79-1號
アクセス MRT大橋頭駅から徒歩約15分
電話 02-2556-8909
定休日 月曜日、祝日
営業時間 10:00-17:00
WEB http://www.taipeipuppet.com/
カード

[記号説明]

博物館への道のり

 林柳新記念人形博物館界隈は、大稻埕をはじめ、古い町並みを残していることで有名な「迪化街」など見逃せないポイントがたくさんあります。途中、町並みを撮影しているカメラマンに出会いました。実に絵になる町並みなんですよ。  林柳新記念人形博物館は、近くの民楽街にあった「大稻埕偶戲館」が新築移転したものです。建物は林柳新氏の夫人(林經甫会長の母親)が寄付したもので、より多くの人々に人形劇文化の美しさと楽しさを体験して欲しいと館長のロビン氏は願っています。

 現在、館内には2つの劇団があります。1つは伝統的な人形劇から発展した『台原人形劇団』で、北部人形劇文化と現地の戯曲、京劇を融合したものです。学習熱心な人形師や音楽師たちが創意工夫し、価値ある台湾文化資産の保存に努めています。  もう1つは実験的に各種要素を取り入れることをモットーとした『納豆劇団』です。西洋や現代の新しいコンセプトと音楽を導入し、人間をメインとした劇場と人形をメインとした劇団を融合して全く新しいパフォーマンスを繰り広げます。これら2つの劇団は、不定期ではありますが、納豆劇場で上演しているほか、不定期に台湾各地で作品発表を行い、また海外からの出演依頼も絶えず舞い込んでいます。

納豆劇場

 人形館の隣の小さな建物は『納豆劇場』で、収容客数約60名の小劇場です。劇場のレイアウトや音響、照明なども完備されており、煉瓦造りの壁と柔らかな照明が古めかしく素朴な様相を呈しています。椅子に座り、舞台の人形劇を鑑賞するのは、またとないリラックスしたひとときではないでしょうか。

1F/人形工房(puppet workshop)と売店

 大きなガラスドアを開くと、右手には林柳新人形館を紹介する看板があり、そこに隣接したサービスカウンターには小さなギフトコーナーがあります。左手は半開放式の人形工房となっています。  職人が、工房の中央に座り、手中の人形を眺めています。メガネをかけなおしながら、熱心に破損した人形の修復作業を行っているのです。作業台の上には様々な完成品や半製品が並べられ、四方の壁の棚にはいろいろな人形たちが座っています。笑っているもの、すましているものなど、表情は様々で、どれも可愛らしく、人形師と人形たちを見比べながら、その技術と作品の数々に感心するばかりです。  ギフトショップに並んだ繊細な人形の数々は、記念に購入するにも、お土産として人に贈るにも最適です。記者も小さな獅子舞人形を購入しました。手の中で転がした感触は、持つ人をなんとも楽しい気分にさせてくれます。

2F/人形劇(布袋戲)

 ここでまず目に付くのは古めかしい木製の劇箱です。これは『亭仔脚下看布袋戲 (Puppet Theatre in Old Taipei)』の常設展で展示されている、人形劇の人形師には欠かせない道具です。  街頭芸人の歌い歩きの生涯は決して容易ではありません。竹製の劇箱には多種多様な人形が納められており、笛を鳴らしながら観客を集めます。観客は長椅子を持ち寄り、家族や友達を誘い合いながら人形師の後に続き、涼しい木陰を見つけるとにぎやかな雰囲気の中に腰を下ろします。さあ、古き良き台北に戻れば、すぐに上演開始です!  『金光閃閃-黄金人形劇特別展(Golden Ray Puppet Theatre-Modern Taiwanese Puppet Theatre)』では、これまでに開催された各種大型人形劇団の看板が飾られており、昔から人形劇が台北の人々にとって重要なエンターテイメントであったことを物語っています。また、台北だけでなく、『神の舞台―アジア人形劇の歴史(The Gods on Stage-Asian Puppet Theatre History)』常設展では、アジアの様々な人形劇はすべて神への崇拝から発展したものであることを伝えています。古来の人々は、神の姿を具象化することで、人形たちに生き生きとした喜怒哀楽の表情を与え、当時の生活とは切り離せない密接な関係を築いていたのです。(特別展は不定期開催です。)

3F/操り人形(傀儡)・特別展示エリア

 常設展の名前は『線縁(Strings Attached)』です。その名の通り、糸を使った操り人形をテーマとしています。操り人形は製造に高い技術を要します。細かな関節部分、糸と糸が交わった後の操作方法など、伝統工芸の素朴さと繊細さが伝わってきます。舞台幕が舞台背景と裏方の目隠しの役割を果たしており、幕の後ろで人形師が巧みに線を操り、歌やセリフを言います。その芸当はまさに神業です。  取材のとき、特別展示エリアでは柬埔寨影絵の美しさを伝える『高棉之影(Cambodian Shadows)』を開催していました。影絵の製作過程を紹介しており、牛革の処理、道具の選択、そして完成品にいたるまでの驚くべき工程を披露しているほか、大きな影絵を人物周辺の背景と融合させ、多くの宗教的な祭事で人形師の踊りと合わせて使用したり、小さな影絵を関節運動に使用したりと、文化的、宗教的な物語を鮮明に伝えています。細やかな彫刻が光と影を通して動く姿を見れば、誰もがこの文化の芸術性に敬意を払わずにはいられないでしょう。

4F/特別展示エリア

 4階ではマスク展(Masks)が展開されていました。大小様々な、世界各地から集められたマスクには目を見張るばかり。奇妙なデザインのもの、生気あふれる表情のものなど、どれも文化的、芸術的要素を感じさせるものばかりです。  4階では、バルコニーに出てみることもお忘れなく。小さなスペースには花壇や椅子などが置かれ、ちょっとした休憩スペースになっていて、周囲の建物や街の景色を眺めることができます。市内の喧騒を離れて、新鮮な空気の中、ゆったりとしたひとときを過ごすことができますよ。

ぜひDIY講座に!

 人形館の楽しいところは、見るだけでなく、遊ぶこともできることです。2階の小さな人形舞台と3階の操り人形舞台では、自ら人形を操り、遊ぶことができるのです。自分の手で自由に人形を操り、好きなセリフや歌で物語を自演自作すれば、ちょっとした人形師の気分を味わうことができます。子供時代に戻ったようで、なんだかすっかり舞い上がってしまいます。

主なメニュー

チケット料金等

チケット: 大人/80元
子供/50元
ガイド: 通常料金で20人以上のグループに限る。参観日の2週間前までに要予約。約1時間。
※中国語、英語、フランス語のガイド有。
ガイド+人形劇鑑賞: 250元/人。20人以上のグループに限る。参観日の2週間前までに要予約。約2時間。

ミニ情報

  • 2、3階の常設展示場の展示期間は比較的長いのですが、木製人形を保存する関係でテーマを更新する必要があるほか、2〜4階の特別展示エリアも不定期にテーマや内容を更新しています(約3〜5ヶ月ごと)。展示内容や期間については、事前に人形館スタッフにお問い合わせください。
お店からのメッセージ
台原アジア人形博物館

 伝統と新しさを融合し、指人形文化に多彩な要素を加えることが、人形館の努力目標です。台湾に足を運ぶ際は、ぜひ台北の古風な趣を持つ人形館にお立ち寄りください。人形が台北の楽しさを教えてくれます。

記者コメント

 幼い頃、廟(お寺)でお祭りなどがあるときには、いつも近所に人形劇団がやってきてお芝居を披露してくれました。私は台湾語があまり分かりませんでしたが、人形師の抑揚や語調に合わせて美しい衣装をまとった人形たちが踊る姿に夢中になったものでした。人形館に来ると、小さな椅子に腰掛けて、団扇を手に舞台を見つめたあの頃がよみがえり、懐かしさでいっぱいになります。DIY小舞台では私も人形を操りながら話したり、歌ったりすることができ、昔を振り返る良いチャンスとなりました。(鄭小姐)

最終更新:2013年11月29日

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